タトゥー除去の痛みはピコウェイでどのくらい?麻酔と範囲の決め方を解説
ピコウェイのタトゥー除去は無痛ではありませんが、痛みは麻酔クリームの塗り方と1回に当てる範囲で変わります。研究での痛みの程度、手首や広い範囲の考え方、水ぶくれ、旅行中の受け方をまとめました。
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Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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ピコウェイのタトゥー除去は、無痛ではありません。ただ、痛みの強さは麻酔クリームの塗り方と、1回に当てる範囲の決め方で変わるため、「我慢するしかない」と考える必要はありません。
手首のように痛そうな部位にタトゥーがある、ソウル旅行の合間に受けたいけれど途中で耐えられなくなるのが怖い、という方は少なくありません。本記事では、ピコウェイの痛みの実際、麻酔クリームの効き目を左右する条件、部位と面積の考え方、施術後の痛みと水ぶくれ、旅行の日程との組み合わせ方を順に解説します。
タトゥー除去は「死ぬほど痛い」?ピコウェイの痛みの実際
痛みはありますが、「死ぬほど」という言葉どおりの強さを前提にする必要はありません。ピコウェイは、ピコ秒(1兆分の1秒)という短い時間でレーザーを当て、インクの粒を細かく砕く機器です。
黒いプロのタトゥーがある20人に、ピコウェイの1064nmを8週間あけて2回当てた研究では、施術中の痛みは全員にありましたが、程度は軽度から中等度でした。
黒いタトゥーを半分に分け、1064nmのピコ秒レーザーとナノ秒レーザーを当て比べた研究では、0〜10の痛みの尺度で、ピコ秒が3.8、ナノ秒が7.9でした。
同じ研究では、2回の施術のあとの薄くなり方には、ピコ秒とナノ秒で差がありませんでした。痛みが少ないことと、早く消えることは別の話として考えてください。
ネットの体験談は、使ったレーザーの種類や麻酔の有無といった条件がそれぞれ違います。「痛くないタトゥー除去」という言葉を見かけても無痛ではないと考え、そのまま自分に当てはめずに、条件をそろえて考えるほうが安全です。

麻酔クリームはどこまで効く?効き目を左右する「時間」と「覆い方」
麻酔クリーム(表面麻酔)は、皮膚に塗って感覚を鈍くする塗り薬です。効き目は、塗ってから施術までの時間と、塗った上をどう覆うかで変わります。
先ほどのピコウェイの研究では、リドカインとプリロカインを含むクリームを施術の30分前に塗り、施術の前に洗い流していました。
同じ研究では、施術後の不快感を抑えるために、約30分間の冷却も行われています。
タトゥーなどのレーザー治療で2種類の麻酔クリームを比べた試験では、ラップで覆ったリドカイン・プリロカインのクリームが望ましいと結論づけられています。
ただし、同じ試験のうち黒いタトゥーの試験だけを見ると、十分に痛みが抑えられた人は80%と53%で、この差ははっきりしたものではありませんでした。
皮膚のレーザー治療の麻酔方法をまとめたシステマティックレビューでは、塗る麻酔は冷却より痛みを抑える傾向がありましたが、根拠の質は低いと評価されています。
つまり麻酔クリームは、塗れば痛みが消えるものではなく、痛みを下げる手段のひとつです。冷却も単独で頼るより、組み合わせる手段と考えておくと、当日の感じ方とのずれが小さくなります。

手首や広い範囲は痛い?部位と面積の考え方
手首のように皮膚が薄く骨が近い場所を心配する方は多いのですが、部位ごとの痛みをピコウェイで比べたデータは、今回確認した範囲では見つかりませんでした。そのため、部位だけで「ここは何倍痛い」とは言い切れません。
部位より先に考えたいのは、1回に麻酔をして当てる面積です。
塗る麻酔の全身への影響をまとめたレビューでは、広い面積に塗ること、高い濃度で使うこと、長く塗ったままにすることが、全身への副作用のリスクを高める条件として挙げられています。
同じレビューでは、ラップなどで密封することも、体への吸収を増やす要因に挙げられています。
効き目を上げる条件と、体への吸収を増やす条件は重なっています。だからこそ、腕や背中に広がるタトゥーを一度に全部麻酔して当てるのか、範囲を分けるのかは、痛みと安全の両方から決める必要があります。
手首のワンポイントのように範囲が小さいタトゥーなら、麻酔の準備で痛みを下げる方向で考えやすいでしょう。広い範囲のタトゥーなら、範囲を分ける選択肢も含めて、最初の相談で面積を伝えてください。

施術後の痛み・水ぶくれとリスク
ピコウェイの研究では、施術後の赤みは全員に1日みられ、そのうち4人(20%)は3日続きました。
同じ研究では、腫れは16人(80%)にみられ、1日のうちに消えていました。
ピコ秒レーザーの研究を集めたシステマティックレビューでは、副作用として痛み、色素沈着と色素脱失、水ぶくれ、一時的な赤みと腫れ、点状の出血が挙げられています。
同じタトゥーを半分ずつピコ秒とナノ秒で治療した研究では、ピコ秒のほうが痛みが少なく、水ぶくれやかゆみ、灼熱感も軽く短い傾向でした。
一方で、同じ研究では、色素沈着はどちらのレーザーでも起きていました。
水ぶくれができても、自分でつぶしたり、かさぶたをはがしたりしないでください。施術した部位は衣類などで覆い、紫外線から守りましょう。
痛みや腫れが日ごとに強くなる、膿が出る、赤みが広がる、熱が出る、といった場合は、様子を見ずに早めに医療機関を受診してください。

旅行の日程の中で:飛行機・1回の意味・帰国後の相談
睡眠麻酔を使った日を除けば、施術のあとに飛行機に乗る予定があることを理由に、施術を先に延ばす必要はありません。ただし水ぶくれなど施術部位の状態については、処置した医師の判断を優先してください。
観光や写真への影響は、当てる範囲やその日の肌の反応で変わります。旅行の日程と一緒に、カウンセリングで確認しておきましょう。
タトゥー除去は回の間をあけて少しずつ薄くしていく治療なので、1回の来院で終わるものではありません。それでも、1回目の痛みの感じ方と肌の反応は、次の回の麻酔の準備と当てる範囲を決める材料になります。
帰国後に気になる変化があれば、施術部位の写真を添えてLINEで相談できます。膿や広がる赤み、発熱のようなはっきりした異常がある場合は、まず日本の医療機関を受診してください。

まとめ:痛みは我慢より、準備と範囲で組み立てる
ピコウェイのタトゥー除去は無痛ではありませんが、痛みの強さは麻酔クリームの塗り方と、1回に当てる範囲で変わります。麻酔の効き目を上げる条件は体への吸収も増やすため、広いタトゥーほど範囲の決め方が大切です。
ただし、施術後には水ぶくれや色の変化などのリスクも伴います。ご自身の肌とタトゥーの状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
カウンセリングでは、麻酔クリームを施術の何分前に塗るか、塗った上をラップで覆うか、1回にどこまでの範囲を当てるかの3点を確認してください。この3つに具体的な答えがあれば、痛みへの準備が計画として組まれているかを判断できます。
ソウル・合井のビューティーストーン医院へのご相談は、LINEからお送りいただけます。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。最初のメッセージは「○月に○泊でソウルに行きます。手首に約○cmの黒いタトゥーがあり、痛みが心配です」のように、タトゥーの写真を1枚添えて送ってください。「死ぬほど痛いのでは」と迷っている方は、お気軽にご相談ください。












