チタンリフティング後の赤み・ほてりが2日以内に引くなら多くは一時的な反応です。水ぶくれやかさぶたなど連絡すべきサインと、アジア人の肌で注意したい色素沈着をまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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チタンリフティングを受けた当日、顔が赤くなったりほてったりして「このままで大丈夫?」と不安になる方は少なくありません。熱を使う施術では肌が一時的に反応するのは珍しくありませんが、やけどや色素沈着との境目は、ご自身では判断しにくいものです。本記事では、様子を見てよい反応とクリニックに連絡すべきサインの見分け方、そしてアジア人の肌で気をつけたい色素沈着について解説します。
チタンリフティング後に赤みやほてりが出るのはなぜ?
ここでは、施術後に赤みが出る仕組みを紹介します。チタンリフティングは、3つの波長を組み合わせたダイオードレーザーで真皮を温め、肌の引き締めを目指す施術です。光が真皮に届くまでには表皮を通過する必要があり、表皮にあるメラニン*もこの光を吸収します。
*メラニン:肌の色を決める色素です。レーザーの光を吸収しやすく、肌の色が濃いほど表面にも熱が集まりやすくなります。
そのため、ダイオードレーザーでは表皮を冷やしながら照射することが安全面の大きな柱になります。810・940・1060nmの3波長を組み合わせたダイオードレーザーの研究では、冷却したサファイアチップを肌に密着させて表皮を守り、肌タイプIVの参加者9名に有害な反応は見られなかったと報告されています。同じ研究は、単一波長のレーザーはメラニンにエネルギーを奪われやすく、肌を守るために出力を下げる必要があるという限界にも触れています。
施術直後の赤みやほてりは、温まった肌が冷めていく過程で起こるものです。一方で、表皮が耐えられる熱を超えると、水ぶくれやかさぶたといった表皮のダメージとして現れることがあります。

よくある副作用と、様子を見てよい経過の目安
ダイオードレーザーの後によく見られる反応は、赤み、むくみ、軽いかゆみ、肌が普段より敏感に感じる状態です。人種別に副作用を調べた805nmダイオードレーザーの研究では、赤みやかゆみは施術後48時間を超えて続いた場合にだけ副作用として数えられました。6回の施術を終えた194名のうち、赤みを副作用として報告したのは6.7%でした。
ご自宅では、まず冷やすことから始めましょう。レーザー脱毛の合併症をまとめたカナダの家庭医学誌のレビューでは、施術後は氷で冷やして痛みやむくみを和らげ、日焼けを避け続けることがすすめられています。保冷剤はタオルで包み、肌に直接当てないようにしてください。
判断のポイントは、初日の強さよりも2日目の変化の方向です。
様子を見てよい流れ:初日の夜がいちばん赤く、翌朝には少し薄くなっている
連絡したい流れ:翌日のほうが赤く、ヒリヒリ感も強くなっている
個人差はありますが、多くの場合は2日以内に落ち着く方向へ向かいます。赤みが引かずに強まる場合は、様子を見続けずに施術を受けたクリニックへご相談ください。

すぐにクリニックへ連絡したい症状の見分け方
表皮がダメージを受けたサインは、ふつうの赤みとは見た目から異なります。先ほどのカナダのレビューに掲載された症例では、レーザー脱毛の8〜10時間後に首に痛みを伴う病変が現れ、レーザーが重なって当たった部分に沿って平行に並んでいました。1度のやけどと診断され、6ヶ月後も色素と軽い傷あとが完全には消えていませんでした。
見るところ | 様子を見てよい反応 | 連絡が必要なサイン |
|---|---|---|
赤み | 顔全体に均一で、翌日には薄くなる | 2日目に濃くなる、境目がくっきりしている |
ほてり・痛み | 冷やすと和らぐ | 冷やしてもヒリヒリし、だんだん強くなる |
肌の表面 | なめらかなまま | 水ぶくれ、じゅくじゅく、かさぶた、白く変わった点 |
跡の形 | 形がなく広がっている | 四角や線状など、チップの形どおりに残る |
右の列に1つでも当てはまる場合は、写真を撮ってから施術を受けたクリニックに連絡し、まず写真を見てもらいましょう。水ぶくれはつぶさず、そのままにしておいてください。症状は施術当日ではなく数時間後に出てくることもあるため、寝る前にもう一度鏡で確認しておくと安心です。

アジア人の肌で特に注意したい色素沈着
赤みがすっかり引いた後に、茶色い跡が残る場合があります。炎症が起きた部分の色素が濃くなる、炎症後色素沈着*です。
*炎症後色素沈着:肌が刺激を受けた後、その部分でメラニンが増えて茶色っぽく濃くなる変化です。
805nmの研究では、この色素沈着の割合が肌の色のグループによって大きく異なりました。白人グループ127名では0名だったのに対し、アジア人グループ29名では3名(10.34%)に見られています。メラニンが多い肌ほど表皮が光を吸収しやすいという、先ほどの仕組みと同じ方向の結果です。
韓国人だけを対象にした研究でも、同じ傾向が見られました。肌タイプII〜IVの韓国人女性10名に805nmダイオードレーザーを用いたAnnals of Dermatologyの研究では、3回目の施術後に1名で両側の色素沈着が生じ、それ以外に重い有害事象はなかったと報告されています。初回に問題がなかったからといって、次の回も同じ出力が合うとは限らないということです。
そのため、次の施術の前には跡が残っていないかを先に確認します。残っている場合は薄くなるのを待ってから間隔をあけ、再開するときは出力を控えめに設定するのが一般的な考え方です。

施術前に医師へ伝えておきたいこと
ここでは、施術の設定に関わる情報を紹介します。805nmの研究では、次のような条件がある方を参加対象から外していました。
レチノール、ビタミンA・E・C、フルーツ酸(AHA)を含む化粧品を使っている
最近日焼けをした
光に敏感になる薬やハーブを飲んでいる
1年以内にイソトレチノインを服用した
カナダのレビューも、日焼けした肌は表皮ダメージのリスクが高いと指摘しています。こうした条件があっても施術を受けられないわけではなく、表皮が吸収する熱を減らす方向に設定を見直す必要がある、というサインです。
カウンセリングでは「私の肌の色と最近の日焼けを踏まえて、初回はどのくらいの出力から始めますか?」と聞いてみてください。そのクリニックが表皮側のリスクをどう扱っているかがわかります。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。

まとめ
チタンリフティング後の赤み・ほてり・むくみは、2日以内に落ち着く方向であれば多くは一時的な反応です。水ぶくれ、じゅくじゅく、かさぶた、チップの形の跡、2日目に強まる痛みは、クリニックに連絡するサインです。アジア人の肌では、赤みよりも後から出てくる色素沈着にも目を向けておきましょう。
ただし、熱を使う施術である以上、やけどや色素沈着のリスクがゼロになるわけではありません。ご自身の肌状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
ソウル・合井のビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。ご相談の際に、最近1ヶ月の日焼け、使っているレチノールや角質ケア製品、服用中のお薬、以前のレーザー後に色素が残った経験をお知らせいただくと、最初のカウンセリングで出力の話から始められます。「施術後の赤みが心配」という方は、お気軽にご相談ください。
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