
ニキビにデュオダーム、
「いつでも貼ればいい」というのは
間違いです
季節の変わり目になると、診察室は
顎や額に赤いニキビ跡を作って来院される方々で混雑します。
「先生、昨日ニキビを潰したんですけど、デュオダームを貼っても大丈夫ですか?」
このように聞いてくださる方が本当に多いのです。
今日はその理由を分かりやすく解説していきますね。

デュ오덤(デュオダーム)、どれも同じだと思っていませんか?
実は違うのです
デュオダームは、もともと褥瘡(床ずれ)や火傷の治療用に開発された
ハイドロコロイドドレッシング(被覆材)です。
浸出液を吸収しながらゲル状に変化し、
傷口を潤った状態(湿潤状態)に保つ素材です。
一般的な絆創膏とは異なり、デュオダームは
「湿潤環境」を作り出します。
かさぶたが乾燥して傷跡が残るのを防いでくれるのです。
ニキビに使用するのも同じ原理です。
しかし、ここで重要なポイントが一つあります。
薬局で売られている「ニキビパッチ」と医療用のデュオダームは、
厚みも吸収力も異なります。
薄いパッチは表在性の化膿に、
厚いデュオダームは浸出液の多い傷跡に適しています。

なぜ同じデュ오덤(デュオダーム)なのに
傷跡を残さず治る人もいれば、
より赤くなってしまう人もいるのでしょうか?
この記事のポイント
潰したニキビ跡に
デュオダームを貼ると浸出液を吸収し、
二次感染を防いで赤い跡を残さずに回復させることができます。
このお話を聞くと、少し驚かれるかもしれません。
先月、22歳の大学生の方が
顎にできた大きな化膿性ニキビを
手で潰してしまい来院されました。
ニキビを潰して浸出液が出ている時にすぐデュオダームを貼り、
12時間おきに貼り替えていただいたところ、
わずか4日ほどで、赤い跡を残さずに健やかなお肌へと回復されました。
違いは一つだけでした。
潰した直後の「浸出液が出ている段階」で
デュオダームを貼ったかどうか、という点です。
ニキビを潰すと表皮が破れ、細菌が
侵入しやすい状態になります。
この時、デュオダームは浸出液を吸収しながら、
外部の細菌が入り込む経路を物理的に遮断します。
潰した後、1時間以内に貼るのが最も効果的です。
ただし、潰していない赤ニキビには
デュオダームを貼る意味はあまりありません。
かえって毛嚢炎(毛包炎)を悪化させてしまうケースもあります。
ウィ・ヨンジン院長のワンポイントアドバイス
デュ오덤(デュオダーム)は「ニキビの治療薬」ではなく、
「潰した箇所の保護膜」です。
潰した後1時間以内、浸出液が出ている時に貼ることで
二次感染を防ぎ、赤いニキビ跡の段階に
進行するのを防いでくれます。

ニキビの状態別デュオダーム適用ガイド
ニキビの状態 | デュオダームの適用 | 推奨される対応 |
潰れて浸出液が出ている状態 | 最も効果的 | 1時間以内に貼付、12時間ごとに交換 |
白ニキビ(膿んでいる状態) | 薄いパッチを推奨 | 厚いデュオダームは過剰です |
炎症性ニキビ(潰していない) | 推奨しません | 抗生物質の塗布、または医師の診療が優先 |
すでにかさぶたができている状態 | 意味がありません | 紫外線対策の方が重要です |
患者様からよくいただく3つの質問
Q1. デュオダームが白く膨らんできたら
はがすべきですか?
白く膨らむのは、浸出液を吸収して
「正常に働いている」というサインです。
色が変わったからといってすぐに剥がすのではなく、
パッチの端まで膨らんだり、
漏れそうになったりしたら交換してください。
Q2. デュオダームの上からメイクをしても大丈夫ですか?
正直なところ、厚みのあるデュオダームの上からだと
メイクでキレイに隠すのは難しいです。
どうしても外出の必要がある場合は、薄いタイプのパッチを使用し、
その上にコンシーラーを軽くトントンと叩き込む程度が妥当です。
Q3. デュオダームを貼ったら
周りの皮膚がさらに赤くなりました。
剥がした後に一時的にふやけていたり、
赤くなったりしているのは正常な反応です。
しかし、パッチの形のまま痒みが出たり、水ぶくれができたりする場合は、
アレルギーの可能性がありますので使用を中止してください。
以上、ウィ・ヨンジン院長でした。
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