医療脱毛のあとにVIOに出るブツブツは、照射直後の赤みとは別の毛嚢炎のことがあります。出やすい条件、色素沈着が起こりやすい肌、韓国旅行中に受ける場合の過ごし方と帰国後の相談先をまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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医療脱毛(レーザー脱毛)のあと、VIOの毛穴に一致した赤いブツブツや膿をもった粒が出ることがあり、これが脱毛後の毛嚢炎(毛穴の炎症)です。照射直後の赤みとは出る時期が違い、多くは軽く自然におさまりますが、色素沈着が起こりやすい条件とは分けて考える必要があります。
以前カミソリやワックスでVラインに毛嚢炎ができたことがあり、ソウル旅行のついでに医療脱毛を受けたいけれど黒ずみが残らないか不安、という方もいるでしょう。本記事では、脱毛後の毛嚢炎と色素沈着の違い、出やすい条件、旅行の日程の中での過ごし方を、照射の設定を決める医師の立場から解説します。
脱毛後の毛嚢炎とは?照射直後の赤みとの見分け方
見分ける手がかりは、出てくる時期と形です。
755nmのアレキサンドライトレーザーをまとめたレビューは、毛穴のまわりの軽い赤みや腫れは照射の目安となる反応で、たいてい数時間から数日で自然に引くとしています。
Nd:YAGレーザー(1,064nm)で脱毛を受けた男性1人の症例報告では、照射後5〜7日のあいだに、かゆみのある赤いブツブツと膿をもった粒が照射部位に出て、その後2〜4週間かけてゆっくり引いていきました。
これは症状が強く出た1人の記録で、誰でも同じ経過になるという意味ではありません。
同じ報告は、毛嚢炎の多くは軽く、自然におさまるものだとしています。
照射の当日から翌日に全体がほんのり赤いなら照射の反応、数日たってから毛穴ごとにポツポツ出てきたら毛嚢炎を疑う、というのが最初の見分け方です。

毛嚢炎が出やすいのはどんな人?毛の太さと波長の関係
どんな人に出やすいかはまだはっきりしていませんが、太く濃い毛は手がかりの一つになります。
先ほどの症例報告の著者は、太く黒い毛の方は毛嚢炎が出やすいかもしれないと考えています。
同じ報告では、照射で弱った毛が皮膚の外へ押し出されて抜けていく途中で、その毛に対する炎症が起きているのではないかという仮説が示されています。
多毛症のレーザー治療をまとめたレビューは、1,064nmの波長は毛の根元まで深く届き、わきや陰部のように深く埋まった毛にも働くとしています。
私は、毛がとても太い方や以前の脱毛で抜けにくかった方には、毛の根元も深いと考えて1064nmを混ぜて使います。
一方で、イギリスの複数の施設でレーザー脱毛を受けた方を調べた研究では、ニキビのような反応(ざ瘡様反応)が出た方は6%で、Nd:YAGレーザーを使った方のほうがアレキサンドライトレーザーより出やすかったと報告されています。
同じ研究は、反応の多くは軽く、短い期間でおさまったとしています。
つまり、太い毛のために1064nmを混ぜるときは、ブツブツの出やすさも頭に入れておく必要があるということです。以前カミソリ負けや毛嚢炎を繰り返した方は、照射の前にそのことを伝えてください。毛の太さとあわせて、波長をどう組み合わせるかを決める材料になります。

脱毛で色素沈着は起こる?肌の色と日焼けで変わるリスク
医療脱毛のあとに色素沈着が起こることはありますが、起こりやすさは肌の色によって変わります。
アレキサンドライトレーザーのレビューでは、色素沈着や色が抜ける変化などの副作用が起こる可能性は4.5%未満で、たいていは良性で治療できるものとされています。
同じレビューは、色素沈着は肌の色が濃い方に多く、その理由として表皮のメラニンが光のエネルギーを奪い合うことが考えられるとしています。
多毛症のレビューは、肌の色がとても濃い方や日焼けした方には、波長の長いロングパルスNd:YAGレーザーが勧められる選択肢だとしています。
ここに、VIOの照射でいちばん悩ましい組み合わせがあります。色素沈着の心配が大きい肌には1064nmが選ばれやすく、ブツブツは1064nmのほうが出やすかったという報告もあるということです。照射の前には、肌の色、最近の日焼け、毛の太さ、過去の毛嚢炎の4つを並べて、どちらの心配を重く見るかを考えることになります。
肌の色が濃い方の脱毛をまとめたレビューは、カミソリなどの自己処理で起こる埋没毛の炎症や炎症のあとの色むらが、レーザー脱毛でよい方向に向かう可能性もあるとしています。

ブツブツが出たときの注意点と、受診したほうがいいサイン
毛嚢炎のようなブツブツが出たら、潰したり引っかいたりせず、照射した部位を清潔に保ってください。
先ほどの症例報告では、照射部位を清潔な布でやさしく洗うことで、抜けかけた毛が早く落ちたと報告されています。
この報告では医師の指示による薬もあわせて使われており、自己判断で市販薬を塗り続けることをすすめるものではありません。強くこすらず、下着やショーツの締めつけで擦れないようにしましょう。
美容機器の施術の標準手順をまとめた論文は、施術のあと少なくとも1週間は日差しを積極的に浴びないよう指導するとしています。
赤みや痛みが日ごとに強くなる、膿をもった粒が広がる、熱が出る、水ぶくれができたといった場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医師へご相談ください。

韓国旅行の日程の中で:飛行機・日差し・帰国後のブツブツ
静脈麻酔(眠った状態にする麻酔)を使った日を除けば、照射後の飛行機の予定を理由に施術を延ばす必要はない、というのが私の判断です。ただし、水ぶくれや強い毛嚢炎が出ている場合は、その場で診た医師の判断を優先してください。
同じ標準手順は、施術の前後1週間は旅行、とくに直射日光を多く浴びる活動を避けるよう患者に伝えるとしています。
VIOは服で隠れる部位ですが、海やプールで肌を出す予定が入っている旅程なら、照射日をどこに置くかを予約の前に一緒に考えましょう。
医療脱毛は回数を重ねる施術なので、1回の渡航で終わるものではありません。それでも1回の照射で、毛の減り方と、ご自身の肌に毛嚢炎や色の変化が出やすいかを確かめられます。次の渡韓の照射を組み立てる材料になります。
帰国後にブツブツや色の変化が気になるときは、照射部位の写真を添えてLINEでご相談いただけます。膿が広がる、熱が出るなど症状がはっきりしているときは、まず日本の医療機関を受診してください。

まとめ:毛嚢炎は毛の太さ、色素沈着は肌の色で備える
脱毛後の毛嚢炎は、照射直後の赤みより遅れて毛穴ごとに出るブツブツで、多くは軽く自然におさまります。色素沈着は肌の色が濃い方に起こりやすく、1064nmは色素の面で選ばれやすい一方、ブツブツは出やすかったという報告があります。
ただし、医療脱毛にはこうしたリスクも伴うため、旅行の日程は照射のあとの過ごし方まで含めて組むことが大切です。ご自身の肌と毛の状態を理解し、医師と相談して決めましょう。
相談の前に、以前の毛嚢炎やカミソリ負けの経験、最近の日焼け、いまの自己処理の方法(カミソリ・ワックス・毛抜き)の3つを伝えると、755nmと1064nmをどう組み合わせるかを具体的に話せます。
ご相談は、LINEからソウル・合井のビューティーストーン医院あてに送れます。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。最初のメッセージは「VIOの医療脱毛を考えています。以前カミソリで毛嚢炎になったことがあります。◯月◯日から◯日までソウルにいます」で十分です。「脱毛で毛嚢炎や黒ずみにならないか心配」という方も、過度に怖がる必要はありません。お気軽にご相談ください。












