コラーゲンブースターと即効性のあるボリュームフィラーを、同じ部位にどのように組み合わせるべきか — 推奨されるアプローチ順序と、お客様の状況に合わせた適性について分かりやすく整理しました。
カウンセリングの際、「同じ部位にジュベルックボリュームとフィラーを併用すると、より効果的ですか」という質問をよくいただきます。結論から申し上げますと、可能ではありますが、施術のタイミングと順番が極めて重要です。2つの施術は作用機序が異なるため、やみくもに一度に受けるのが正解とは言えません。
この記事は、Beautystoneの施術情報をまとめたコンテンツです。
作用機序が異なる2つの施術です
輪郭フィラーは、ヒアルロン酸を直接注入して即座にボリュームを作る施術です。施術の翌日には鏡で変化を実感でき、効果は6ヶ月から1年ほど持続します。
ジュベルックボリュームは、PDLLA成分のコラーゲンブースターの系統です。施術直後は微細な粒子が注入部位に留まるのみで、コラーゲンが生成されるまでに8〜12週間かかります。即効性のあるボリューム効果は穏やかですが、ご自身のコラーゲンが増えることで、長期的には12〜18ヶ月以上効果が長持ちします。
PDLLA*: 皮膚の内部でゆっくりと分解されながら、コラーゲンの生成を促進する乳酸系の成分。ジュベルックなどのコラーゲンブースター施術に使用されます。

同一部位への同時施術 — 不可能ではありませんが、おすすめもしません
同じ日に同一部位へ2つの施術を同時に受けると、以下のような問題が生じる可能性があります:
区分 | 説明 |
|---|---|
腫れや内出血が重なり、引きにくくなる | どちらの施術も微細な出血を伴うため、ダウンタイムが長引く可能性があります |
効果の評価が難しくなる | どちらの施術によってどのような結果が得られたのか判別が難しくなり、次回の施術計画が立てにくくなります |
結節(しこり)のリスクの蓄積 | 同じ場所に2つの異なる物質を一度に注入すると、結節が生じる可能性がわずかに高まります |
馴染むスピードの違い | フィラーは即座に、ジュベルックは8〜12週間。施術直後は仕上がりの形に違和感が生じる場合があります |
そのため、医療陣は同一部位への施術であれば、4〜8週間程度の間隔を空けることを推奨する傾向にあります。

推奨される順番 — 基本はジュベルックボリュームを先に、フィラーは後から微調整
組み合わせる際によくおすすめされる順番は以下の通りです:
段階 | 時期 | 施術 | 目的 |
|---|---|---|---|
ステップ1 | 0週目 | ジュベルックボリューム | 全体のコラーゲンベース作り |
ステップ2 | 8〜12週目 | 効果の評価 | どこをさらに補うべきか確認 |
ステップ3 | 12週目 | 輪郭フィラー(必要な場合) | 部分的な微調整 |
ステップ4 | 6ヶ月目 | 再評価 | 追加施術の時期を検討 |
この順番のメリットは、ご自身のコラーゲンがどこまで増えるかを見極めた上で、不足している部分だけをフィラーで補うことができる点にあります。最初からフィラーを多く注入してしまうと、後からジュベルックの効果が加わり、過剰な仕上がりになってしまうことがあります。
フィラーは段階的に補うことで、自然な仕上がりを目指せるジャンルです。一度にすべてを埋めようとすると、不自然さが出てしまいます。

ご自身はどちらのケースか — 併用が本当に必要な場合と、1種類で十分な場合
併用が適しているケース:
お顔全体のボリューム低下 + 特定の部位(ゴルゴ線・こめかみなど)の深い溝が同時に存在する場合
コラーゲンベースを作り、1〜2年単位でナチュラルにセルフケアを続けていきたい場合
以前注入したフィラーの効果が失われ、たるみも同時に進行している場合
どちらか1種類で十分なケース:
ゴルゴ線・ほうれい線の単一部位のみの悩み → フィラー単独
お顔全体の弾力低下があり、特定の深い溝はない場合 → ジュベルックボリューム単独
初めての施術のため、ひとまずご自身の肌の反応を確認したい場合 → 単独で経過を見てから、次のステップを決定
前述の通り、2つの施術は作用機序が異なるため、ご自身の悩みがどちらに近いか整理することから始めるのが第一歩です。
施術の併用が適さないケース:
妊娠中・授乳中の方
施術部位に活動性の炎症や感染がある場合
ケロイド体質の方
自己免疫疾患の活動期にある方
4週間以内に他のフィラーやコラーゲンブースターの施術を受けた場合
上記に該当する場合は、施術時期について医師とご相談ください。

よくある質問
Q. 本当に8週間も待たなければいけませんか? もっと早く受けることはできませんか?
A. 医学的に絶対禁忌というわけではありませんが、効果の評価と結節(しこり)のリスク管理の観点から推奨されている間隔です。短期間での治療をご希望の場合は、医師と相談の上、部位を分ける(例:片側はジュベルック、もう一方はフィラー)といった方法を検討することができます。
Q. ジュベルックボリュームの効果が物足りない場合、フィラーで補強できますか?
A. はい、可能です。8〜12週間の時点で経過を観察し、不足している部位にのみフィラーを用いて微調整するのが推奨される流れです。ただし、ジュベルックの効果がまったく感じられない場合は、単純な追加注入よりも、施術自体を再評価することが先決です。
Q. もし、どちらの施術も満足のいかない結果になってしまったらどうなりますか?
A. フィラーはヒアルロニダーゼ(分解酵素)で溶かすことができます。ジュベルックボリュームはPDLLAがゆっくりと吸収される性質があるため、即座に除去することは困難ですが、結節が生じた場合はマッサージやステロイド注射などで対処が可能です。いずれの施術におきましても、仕上がりにご満足いただけない場合は、まずは施術を受けた医師にご相談ください。
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