
レチノールによる皮むけ、
「我慢すれば良くなる」という言葉を信じないでください
Beautystone ウィ・ヨンジン院長 · ソウル大専門医出身
💡 お読みいただく前にまずご確認ください
Q. レチノールを使うと
もともと皮がむけるものではないのですか?
A. 薄く角質が浮き上がるのは正常な反応と言えますが、
「皮がむける」と表現するほどの状態であれば、
濃度、頻度、肌状態のいずれかに
必ず問題があります。
Q. 単に使用を中止すればよいのでしょうか?
A. 無条件に中止するよりも、
現在の肌が「適応過程」にあるのか「損傷過程」にあるのかを
まず見極めることが核心です。
📌 この記事のキーポイント
レチノールによる皮むけでお悩みなら、
このように使用を控えてください。
医学的なセルフチェック方法をご紹介します。

レチノール反応とレチノール損傷は異なります
「レチノールを使うと、最初はもともと皮がむけるものです」
この言葉は半分正解で、半分は間違いです。
インターネットでよく見かけるアドバイスを信じて我慢した結果、
肌バリアが完全に崩れた状態で
来院される患者様を非常に多く目にしてきました。
レチノールを塗ると、表皮細胞のターンオーバーが促進され、
薄い角質が浮き上がるのは正常な適応反応です。
しかし、「適応」と「損傷」は、
肌の内部で起きている現象が完全に正反対です。
正常な適応反応 vs バリア機能損傷の見分け方
区分 | 正常な適応反応 | バリア機能損傷(過剰使用) |
角質の状態 | 粉のように細かく浮き上がる | 広い範囲が薄い膜のようにむける |
赤みの程度 | 塗布直後に少し、数時間以内に消失 | 一日中持続し、熱感を伴う |
つっぱり・乾燥 | 保湿剤を塗ると解消される | 保湿剤を塗ってもヒリヒリ感やつっぱりが続く |
持続期間 | 2〜4週間かけて徐々に緩和する | 4週間以上持続、または徐々に悪化する |
他製品への反応 | 普段使っているスキンケアの使用に問題なし | 普段使っている製品でもヒリヒリする |
多くの方が誤解されていますが、
「皮がむけることが、効果が出ている証拠」ではありません。
レチノールの本来の効果はコラーゲン合成の促進にあり、
目に見える剥離とは直接的な相関関係はありません。
むしろ、肌がひどくむけるほど
バリア機能が弱まり、敏感肌が定着してしまう恐れがあります。
👨⚕️ ウィ・ヨンジン院長のポイントまとめ
粉のように細かく、
保湿によって改善するようであれば適応過程です。
膜のようにむけ、ヒリヒリ感が続くようであれば、それは損傷です。
無条件に我慢することは、
効果ではなく後遺症をもたらします。

皮むけの原因がレチノールかどうかを
確認する医学的な方法
肌がむける原因はレチノールだけとは限らないため、
最も確実な確認方法である
「原因排除テスト」をおすすめします。
いつものスキンケア習慣は変えずに、
レチノールだけを3〜5日間中止してみてください。
レチノールの使用を3日間中止する
セラミド配合の保湿剤のみを使用する
3日後の皮むけ、赤み、つっぱりの変化を観察する
これだけでも、ご自身の肌状態を
80%以上はセルフ判断することができます。

レチノールの濃度と頻度は、このように下げてください
ポイントは「完全な使用中止」ではなく、
「刺激を感じる閾値以下に下げて維持すること」です。
レチノール適応のステップ別ガイド
段階 | 推奨濃度 | 使用頻度 | 使用方法(バッファリング) |
ステップ1(回復期) | 0.025%以下 | 週1〜2回 | 保湿剤を塗った後に重ねて塗布 |
ステップ2(適応期) | 0.025~0.05% | 週3回(隔日) | 洗顔後、直接塗布可能 |
ステップ3(維持期) | 0.05~0.1% | 毎晩 | 刺激がなければ濃度を維持 |

レチノールと絶対に併用してはいけない組み合わせ
濃度をしっかりと調整していても、
併用するスキンケア製品に問題があれば皮むけは続きます。
AHA/BHA(グリコール酸、サリチル酸)
バリア機能が二重に削られてしまいます。
高濃度ビタミンC(15%以上)
刺激が増幅することがあります。
過酸化ベンゾイル
レチノールの効果を低下させ、刺激だけが残ります。
物理的スクラブ・ピーリングパッド
肌が耐えられないほどの過度な刺激を与えます。
バリア機能がすでに崩れてしまっているなら
— クリニックで行う回復治療
レチノールの使用を控えても皮むけが2週間以上続く場合は、
自力での回復が難しい状態かもしれません。
このような場合、TEWL(経表皮水分損失)測定によって損傷度を数値化し、
低出力LED光治療などを適用します。
通常、2〜3回程度の治療でバリア機能の数値が
正常範囲に戻るケースが大部分です。
よくある質問
Q1. 皮むけがひどい時にワセリンを塗ってもいいですか?
はい、密閉型の保湿が水分蒸発を防ぐため効果的です。
ただし、ニキビ肌の方は薄く塗ることをおすすめします。
Q2. レチノールの代わりにバクチオールを使ってもいいですか?
刺激は穏やかですが、レチノールほど十分な
研究データが蓄積されているわけではありません。
代替案としては悪くありませんが、全く同一の効果が得られるわけではありません。
Q3. 皮膚科に行くと、どのような検査を受けますか?
視診に加えて、必要に応じてTEWL測定や
肌の水分量、油分量のチェックなどを行います。
以上、ウィ・ヨンジンがお届けしました。
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