タトゥー除去が頭打ち?間隔・出力の見直し方と回数を解説
タトゥー除去が途中で頭打ちに感じたら、残ったインクの色、肌の反応、間隔、出力の順に見直します。2回目で濃く見える理由と、ソウル旅行のたびに続けるときの間隔の考え方もまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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タトゥー除去が途中で頭打ちに感じるとき、間隔を詰めたり出力を上げたりすれば早く消える、とは限りません。見直す順番は、残っているインクの色、前回の照射後の肌の反応、間隔、そして最後に出力です。
2回目のあとに濃く見えた場合も、炎症後の色素沈着、インクそのものの変色、かさぶたなどの一時的な反応を分けて考えます。本記事では、日本からソウルへ通いながら除去を続けたい方に向けて、間隔と出力の見直し方と回数の考え方を、診察で確認する順番に沿って解説します。
タトゥー除去が頭打ちに感じるのはなぜ?残っているインクを先に見ます
頭打ちの多くは「レーザーが効かなくなった」のではなく、残っているインクの性質が最初と変わってきたことで起きます。濃い黒が抜けたあとに、赤や緑などの色、深い層のインク、重ね彫りの部分が残ると、同じ設定のままでは変化が小さく見えやすいのです。
回数の見積もりに使う指標として提案されたカービー・デサイ・スケールは、肌タイプ、部位、色、インクの量、瘢痕、重ね彫りの6項目を点数にして、必要な回数との関係を見たものです。
色によって合う波長(光の種類)も違います。アジア人のプロのタトゥーを対象にした比較研究では、黒には1064nmのピコ秒レーザー、赤には532nmのピコ秒レーザーが、比べたほかのレーザーより有意に効果が高いという結果でした。
そのため、頭打ちを感じたら、まず「今残っているのは何色か」を確認します。残りが色インクなら、出力より波長の選び方が先の論点になります。

間隔を詰めれば早く消える?間隔の見直しで変わること
間隔を詰めても、そのぶん早く消えるとは考えていません。砕かれたインクは照射の日に消えるのではなく、その後も時間をかけて体の外へ運ばれていくとみられているからです。
ピコ秒レーザーを1回照射した9人を追った研究では、12週間後もインク粒子が表皮と真皮に残っていて、量は減って見えたものの、排出が数か月に及ぶ可能性が示されました。
著者らは間隔を長くとることが有益かもしれないとしながらも、短い間隔と長い間隔を比べる臨床研究はまだ必要だと書いています。間隔が長いほど良いと証明されたわけではありません。
目安は日数だけではありません。前回の照射後の赤みや茶色い色素沈着が残っているうちは、次の照射を急がないほうが安全です。

出力を上げれば変わる?上げる前に確認するリスクと副作用
出力(フルエンス)を上げる選択肢はありますが、頭打ちの場面で最初に動かす変数ではないと考えています。
Nd:YAGレーザーによるタトゥー除去の系統的レビューは、色素沈着や色素脱失が最も多く報告された合併症の一つで、肌のタイプや出力、照射の方法によって違いがあるように見えたとまとめています。
オランダの施術者を対象にした調査では、肌の色が濃めのタイプ、カラーのタトゥー、アートメイク、以前に治療を受けたタトゥーなどで、合併症の報告が多くなっていました。
途中で頭打ちになったタトゥーは、まさに「以前に治療を受けたタトゥー」です。肌の反応が引いていることを確かめ、色と波長を見直したうえで、それでも変化が小さいときに出力を少しずつ調整する、という順番をおすすめします。

2回目で濃く見えたときに考える3つの可能性
2回目のあとに濃く見えたときは、まず次の3つのどれに近いかを分けます。
照射後の一時的な反応:かさぶた、水ぶくれ、点状の出血などで、照射した部分が一時的に濃く見えることがあります。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく):肌そのものが茶色くなる変化で、タトゥーの線の外側までぼんやり広がって見えることがあります。
インクの変色:白・肌色系やアートメイクのインクが、照射で黒っぽく変わる現象です。
タトゥーと除去の合併症をまとめたレビューは、遅れて出る変化として色素の増減やアートメイクの逆説的黒化(パラドキシカル・ダークニング)を挙げ、インクが薄く残るゴーストイメージもよくある合併症としています。
アジア人を対象にした先ほどの比較研究では、ピコ秒レーザーでも逆説的黒化が見られ、その割合は5.4%でした。
写真だけで3つを見分けるのは難しいので、照射前と照射後しばらくたった時点の写真を、同じ明るさ・同じ角度で残しておいてください。色素沈着が残っているあいだは、次の照射を急がないことが大切です。

旅行の日程の中で続けるには:飛行機・1回の意味・帰国後
当日に睡眠麻酔を使っていなければ、施術後の飛行機の予定のために施術を遅らせる必要はない、というのが私の判断です。水ぶくれなど傷の処置が必要になった場合は、処置をした医師の判断が優先です。
観光や写真は、照射部位の赤みやかさぶたの見え方が人によって違うため、写真の予定がある日は予約時にお伝えください。
1回の来院にも意味があります。タトゥー除去は回数を重ねて少しずつ薄くしていく治療なので1回で完了はしませんが、旅行のたびに1回ずつ進めることはできます。旅行の間隔が数か月あく場合も、間隔を長めにとる考え方と矛盾しません。
帰国後に気になる変化があれば、照射部位の写真を添えてLINEでご相談いただけます。強い痛みや腫れが広がる、膿が出る、熱が出るといった変化があるときは、まず日本の医療機関を受診してください。

まとめ:次の一回は回数より間隔と肌の反応で決めます
頭打ちに感じたら、残っている色、前回の照射後の肌の反応、間隔、出力の順に見直します。2回目のあとに濃く見えた場合は、一時的な反応、色素沈着、インクの変色を分けて考えます。
ただし、出力を上げる判断や色素の変化の見分けには診察が欠かせません。ご自身の肌の状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
相談の前に、これまでの回数、各回の日付、照射前後の写真の3つをそろえておくと、どこで頭打ちになったのかを間隔と肌の反応から読み解きやすくなります。ビューティーストーンへのご相談には、LINEもお使いいただけます。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。たとえば「これまで○回、前回は○月に照射しました。2回目のあと濃く見えた部分の写真を送ります。○月にソウルへ行く予定です」と送っていただければ十分です。「途中で薄くならなくなった」と感じている方は、お気軽にご相談ください。











