すでにフィラーやボトックスを受けている方が、サーマクールFLXを追加する際の正しい順番と間隔をまとめました。
フィラーやボトックスで土台を整えたあと、「次はリフティングも試してみたい」と考える方は少なくありません。そのとき多くの方が気になるのが、「サーマクールFLXの熱がすでに入れたフィラーやボトックスに影響しないか」という点です。
セルフケアでは対応が難しいたるみや輪郭の変化には、高周波(RF)リフティングが有効な選択肢とされています。本記事では、サーマクールFLXの熱がフィラー・ボトックスに与える影響、そして2つの施術を組み合わせるときの順番と間隔について詳しく解説します。
サーマクールFLXの熱はフィラーに届くのか?
ここでは、サーマクールFLXが使用する高周波エネルギーと、ヒアルロン酸フィラーの位置関係について整理します。
サーマクールFLX(高周波RF)の熱は、真皮深層から皮下脂肪層にかけて作用します。一方、ヒアルロン酸フィラーが注入されるのは、用途によって異なりますが、多くの場合は真皮中層から皮下組織の浅い部分です。つまり、両者の作用深度は重なる可能性があります。
研究では、サーマクールFLXで到達する温度(65〜70℃程度)がヒアルロン酸の架橋構造に一定の影響を与える可能性が指摘されています(PubMed: 36374532)。ただし、実際の臨床では、フィラーが十分に定着した状態であれば大きな問題が生じることは少ないとされています。
重要なのは「定着しているかどうか」です。注入直後のフィラーは形が固まっていないため、熱や外部刺激の影響を受けやすい傾向があります。一方、注入から数週間〜1ヶ月以上が経過して定着したフィラーは、サーマクールFLXの熱による形状変化や早期吸収のリスクが低下すると考えられています。

リスク・副作用と注意すべきケース
サーマクールFLXとフィラー・ボトックスの組み合わせには、一般的に大きなリスクは報告されていませんが、注意が必要なケースがあります。
まず、フィラー注入直後へのサーマクールFLX施術は避けることが推奨されています。フィラーの形状が固まっていない時期に熱を加えると、理論上は形状変化や吸収速度への影響が生じる可能性があります。具体的なリスクとしては以下が挙げられます。
フィラーの偏位:フィラーが定着する前に熱刺激が加わることで、ごくまれに位置がずれる場合があります。
ヒアルロン酸の早期吸収:熱によって代謝が促進され、フィラーの持続期間が短くなる可能性がある場合があります。
ボトックス効果への影響:局所の代謝促進によって、ボトックスの効果持続が短くなる場合があります。
ただし、これらはあくまで理論的リスクであり、適切な間隔を空けることで大きく軽減できます。気になる点がある場合は、施術前に必ず医師にご相談ください。
また、フィラー注入量が多い方や、繰り返しフィラーを受けている方は、リスクが通常より高まる可能性があります。このような場合は、医師との十分な相談が大切です。
施術の順番と間隔:実践ガイド
ここでは、フィラー・ボトックスとサーマクールFLXを組み合わせるときの、具体的な順番と間隔の目安を紹介します。
研究によれば、高周波熱施術とフィラーの組み合わせについて、適切な管理のもとでは安全に行える可能性が示されています(PubMed: 31779946)。以下の表に、推奨パターンをまとめます。
施術の組み合わせ | 推奨する順番 | 目安の間隔 |
|---|---|---|
フィラー → サーマクールFLX | フィラーを先に | フィラー注入から最低2〜4週間後 |
サーマクールFLX → フィラー | サーマクールFLXを先に | サーマクール施術から最低2週間後(理想は1ヶ月後) |
ボトックス → サーマクールFLX | ボトックスを先に | ボトックスから最低2週間後 |
サーマクールFLX → ボトックス | サーマクールFLXを先に | サーマクール施術から1〜2週間後 |
個人差はありますが、一般的には「フィラー・ボトックスが定着してからサーマクールFLXを追加する」流れがより安全とされています。逆の順番でもリスクは低いとされていますが、施術から一定の期間を空けることが大切です。
なお、「同日施術」(同じ日にフィラーとサーマクールFLXの両方を受ける)については、医師によって判断が異なります。可能なケースも報告されていますが、安全を優先するなら別日での施術をおすすめします。

ボトックスへの影響はどうか?
ボトックス(ボツリヌストキシン)は、フィラーとは異なる仕組みで作用します。ボトックスは神経筋接合部に作用して筋肉の収縮を抑えるもので、フィラーのように皮膚に物質を注入するものとは性質が異なります。
サーマクールFLXの熱は、ボトックスの効果に直接影響を与えるとは考えられていません。ただし、熱による局所の血流・代謝の変化が、ボトックスの効果持続期間を短くする可能性が指摘されるケースもあります。
一般的には、ボトックス注入後2週間程度が経過してから(効果が十分に発現した後に)サーマクールFLXを受けることが推奨されています。逆の順番(サーマクールFLX→ボトックス)も、熱による影響が落ち着いてから行うことで問題が生じることは少ないとされています。
まとめ:組み合わせのポイントと相談のすすめ
サーマクールFLXの高周波熱は、適切な間隔を空ければ、定着済みのヒアルロン酸フィラーやボトックスに大きな問題を与えることは少ないとされています。ただし、施術の組み合わせは個人の状態によって異なるため、一般的な目安だけで判断するのではなく、医師と相談のうえで決定することが大切です。
ただし、複数の施術を組み合わせる場合はリスクも伴うため、自己判断で施術を重ねることは避け、経験のある医師に状態を確認してもらうことをおすすめします。
ソウル・ハプチョンのBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。フィラーやボトックスと組み合わせたリフティングをご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

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