ニキビが潰れた直後に残る赤みは、まだ回復途中の段階です。放置するとクレーター状のニキビ跡に進むこともあります。再生軟膏と日焼け止めでのケア方法、軟膏はどれを選ぶか、塗る期間、クリニック施術を併用すべきケースを院長が解説します。
Published
Updated

Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
→
ニキビが潰れた直後の赤み、放置していい?
結論からお伝えすると、潰れた直後に残る赤みは「すでに残った跡」ではなく、まだ回復の途中にある状態です。自然に引くこともありますが、この段階で再生軟膏(シカクリームなど)と日焼け止めでケアを始めると、クレーター状のニキビ跡として固まるのを実質的に防げるケースが多くなります。
ただし条件があります。炎症が深かった場合や、同じ場所に何度もニキビが繰り返す場合は、軟膏だけでは限界があり、クリニックでの施術を併用した方が結果は良くなります。また、肥厚性瘢痕(ケロイド状に盛り上がる跡)ができやすい方は、再生軟膏よりステロイドの塗布が勧められます。
読む前にまずチェック
Q. 赤みは放置しておけば自然に消えませんか?
A. 自然に消えることもありますが、この段階で再生軟膏を使ってケアすれば、跡として固まるのを実質的に防ぐことができます。
Q. ニキビ跡はできてからレーザーで治療するのが一般的では?
A. できてから治療するよりも、赤みの段階で予防する方がはるかに結果が良いです。
"回復期の赤みを再生軟膏でケアすれば、ニキビ跡を予防できます"
— ウィ・ヨンジン院長(ホンデ Beautystone)

ニキビ跡(クレーター)と赤みは何が違う?
ニキビ跡(Acne Scar)は、ニキビで皮膚組織が損傷した後に不均一に回復し、凹み・色素沈着・肌のざらつきが残った状態です。
単なる色素沈着(赤み)とは異なり、本物のニキビ跡は真皮層のコラーゲン構造そのものが変形しているため、治療が一段と難しくなります。
つまり、赤みのうちは「まだ間に合う段階」、クレーターになってからは「治療が必要な段階」と考えると分かりやすいです。
潰れた直後からの「赤みの段階」がゴールデンタイムな理由
ニキビ跡の予防というと、多くの方がまず「ニキビを潰さないこと」を思い浮かべます。もちろんそれも正解です。
ただ、もう一つ大切なのは、ニキビが潰れた後に皮膚の表面に残る赤みの段階こそが、ニキビ跡予防の本当のゴールデンタイムだという点です。
ニキビが潰れた直後、皮膚は回復モードに入ります。このとき真皮層ではコラーゲンが新しく作られ、その過程がどれだけ「秩序正しく」進むかによって、なめらかに回復するか、凹んだクレーター肌が残るかが分かれます。
赤みは、コラーゲンの再配列がまだ終わっていない流動的な段階です。
この時点で再生軟膏を塗ると、皮膚バリアを密閉して、回復中の水分損失や炎症の刺激を減らすことができます。その結果、コラーゲンが均一に満たされ、凹まずに回復するケースが明らかに多くなります。
反対にこの段階を放置すると、紫外線・摩擦・乾燥といった外部刺激が加わって真皮の損傷が悪化し、コラーゲン構造が崩れたまま固まってしまいます。それが、いわゆるクレーター状のニキビ跡です。

正直に申し上げると、再生軟膏だけですべてのニキビ跡を防げるわけではありません。すでに深く損傷しているケースでは、どれだけケアをしてもある程度の跡が残ることがあります。
それでも、赤みの段階でケアを始めた方と、そのまま放置した方を比べると、クレーターへ進む頻度には経験上かなりの差があります。当院の症例ベースでも、赤みの段階からケアを始めた方は、クレーター状のニキビ跡へ進む割合が目に見えて低くなっていました。

院長のエッセンスまとめ
赤みは「すでに残ってしまった跡」ではなく、「まだ回復している途中の状態」です。
この時期に再生軟膏で水分を閉じ込め、炎症を抑えると、コラーゲンが均一に満たされ、クレーター肌として固まるのを防ぐことができます。
ニキビ跡はできてから治療するよりも、赤みの段階で予防する方がはるかに簡単で、結果も良いです。
放置・再生軟膏・クリニック施術、ケア方法ごとの違い
赤みの段階で選べるアプローチは、大きく分けて「何もしない」「再生軟膏を使う」「再生軟膏にクリニックでの施術を併用する」の3つです。
どれが合うかは、肌の厚さ、炎症の深さ、ニキビのタイプによって変わります。
ケア方法 | 適しているケース | ニキビ跡予防効果 | 注意事項 |
|---|---|---|---|
放置(何もしない) | 炎症が非常に浅い場合 | 低い | 紫外線や乾燥にさらされると、ニキビ跡に進むリスクあり |
再生軟膏の単独使用 | 表在性のニキビ、浅い赤み | 中〜高 | ニキビの活動期は毛穴の詰まりに注意 |
再生軟膏 + 日焼け止め | ほとんどの赤みの段階 | 高い | 日焼け止めは回復が終わるまで毎日必須 |
再生軟膏 + クリニック施術を併用 | 深い炎症、繰り返すニキビ | 最も高い | 施術直後の肌状態を確認してから軟膏を適用 |
ケースバイケースではありますが、赤みだけが残っている段階なら、まずは「再生軟膏 + 日焼け止め」の組み合わせをおすすめしています。この2つをきちんと使うだけでも、クレーターへの移行を防げるケースが十分に多いからです。

再生軟膏だけでは足りないのはどんなとき?
次のような場合は、セルフケアだけで様子を見るより、皮膚科で相談した方が良い結果につながりやすくなります。
同じ場所に繰り返しニキビができる
炎症がかなり深かった
盛り上がる跡(肥厚性瘢痕)ができやすい
軟膏を使い始めてからニキビが増えた
繰り返す・深い炎症のケースでは、再生軟膏にPDTやレーザートーニングといったクリニックでの施術を併用する方が、はるかに良い結果が得られます。盛り上がる跡ができやすい方は、下のよくあるご質問もあわせてご覧ください。
よくあるご質問
Q1. 再生軟膏はどれを使えばいいですか?
A. 一般的な赤みには再生軟膏で構いませんが、肥厚性瘢痕(ケロイド状のニキビ跡)ができやすい方の場合は、論文でも示されているように、ステロイドの塗布をおすすめします。
関連する論文を添付いたしました。
Q2. 再生軟膏はどのくらいの期間塗る必要がありますか?
A. 赤みが完全に薄くなるまでが目安で、一般的にはニキビの膿が出た後4〜8週間を基準に考えます。
Q3. 再生軟膏を使っていたらニキビが増えました。使い続けても大丈夫ですか?
A. 軟膏が毛穴を詰まらせ、ニキビが悪化する方がいらっしゃいます。その場合はすぐに使用を中止し、皮膚科で診察を受けることをおすすめします。同じ働きを持ちながらより軽いテクスチャーの製品や、別のアプローチを提案できます。以上、ウィ・ヨンジンでした。
あわせて読みたいコンテンツ

![[ウィ・ヨンジン コラム] ニキビの赤み跡、レーザーよりもバリアケアが先である理由](https://framerusercontent.com/images/gTHpRDvM70ZkZiafeHPrMi7U.jpg?width=1080&height=1080)


![[ウィ・ヨンジンコラム] 「かさぶたはそのままにしておいてはいけないの?」 傷あとへの近道を避ける方法](https://framerusercontent.com/images/5jlNBIt9vHGi5re7XZK5XI1TWRY.jpg?width=1080&height=1080)







