唇の下のくぼみは、原因によってヒアルロン酸とボトックスのどちらが合うかが変わります。顎先だけに入れたときの不自然さやリスク、韓国旅行中の考え方をまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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唇の下のくぼみは、原因が骨格のへこみや皮膚の下のボリューム不足であれば、ヒアルロン酸を少量、浅めに入れて整えられる可能性があります。口を閉じたときに顎へ力が入ってできるへこみなら、ヒアルロン酸だけでは足りません。筋肉の動きを和らげる方法を組み合わせて考えます。
横顔の写真で、下唇と顎のあいだに影が落ちて見える。そんなきっかけで調べ始めた方も多いのではないでしょうか。本記事では、くぼみの原因の見分け方、ヒアルロン酸とボトックスの使い分け、顎先だけに入れたときの見え方、韓国旅行の日程の中での考え方を、診察室で確認する順番どおりにお話しします。
お忙しい方のためのこの記事の要約
くぼみの原因は、骨格、オトガイ筋(顎先の筋肉)の緊張、やわらかい組織の不足の3つに分けて考えます。
組織が足りないならヒアルロン酸、筋肉の力みが主ならボトックスを先に検討します。
顎先だけに入れると、横顔で先端だけが目立つことがあります。
まれですが、血管が詰まることで重い合併症につながった報告があります。
唇の下のくぼみ、原因はどこにある?
くぼみの原因は、大きく3つに分かれます。1つめは骨格です。顎先がもともと短い方や、後ろに下がっている方がこれにあたります。2つめはオトガイ筋の緊張です。口を閉じると顎に梅干しのようなしわが出る方は、この筋肉が強く働いていることがあります。3つめは、皮膚の下にある脂肪などのやわらかい組織が少ない場合です。
見分け方はシンプルです。力を抜いたときと、口をぎゅっと閉じたときの横顔を比べます。力を抜いてもへこんでいれば、主な原因はボリューム不足。口を閉じたときだけ深くなるなら、筋肉の関わりが大きいと考えます。2つ以上が重なっている方も少なくありません。

ヒアルロン酸とボトックス、どちらが合う?
力を抜いてもへこんでいるなら、ヒアルロン酸が第一の選択肢です。へこんだ部分を物理的に埋めるので、形の変化はその日のうちに確認できます。
口を閉じたときだけ深くなるタイプには、ボトックスで筋肉の力みを和らげる方法を先に検討します。筋肉が強く引っぱったままヒアルロン酸を足すと、動いたときに形が崩れて見えることがあるからです。
顎先が骨格的に短く、筋肉の緊張もある方には両方を組み合わせることもあります。どちらか一方に決めつけません。横顔と口の動きを見てから順番を決めます。

顎先だけに入れると不自然にならない?
顎先だけにヒアルロン酸を入れると、正面では整って見えても、横顔で先端だけが前に出て見えることがあります。下唇、唇の下のくぼみ、顎先の3点がなだらかにつながっていると、横顔は自然に見えやすくなります。
そのため私は、顎先と唇の下を別々の場所としてではなく、1本のラインとして量を配分します。顎先は骨に近い深い層で形を支えます。唇の下は表情でよく動くので、やわらかい製剤をごく少量、浅く薄く広げます。唇の下に入れる量は、少なめから始めます。
もう1つ大事なのが皮膚の厚みです。女性を対象にした製剤選びの研究では、皮膚が薄い人に硬さの強い製剤を使うと、製剤が触れてわかり、輪郭の凹凸として見えることがあると書かれています。唇の下は皮膚が薄くなりやすい場所です。製剤の硬さ選びが、仕上がりを左右します。

顎ヒアルのダウンタイムとリスク・副作用は?
注入した部分の腫れや赤み、内出血、押したときの痛みは、ヒアルロン酸注入でよく見られる反応です。どのくらいで目立たなくなるかは、入れた量や部位、内出血が出たかどうかで変わります。帰国日が決まっている方は、その日付を相談の段階で伝えてください。
一方で、まれでも知っておいてほしいリスクがあります。ヒアルロン酸フィラーの系統的レビューでは、血管が詰まることによる失明や皮膚の壊死といった重い合併症が報告されていると記されています。顎や唇のまわりにも血管が通っています。だから注入の深さと向きに気を配り、少しずつ入れながら皮膚の色や痛みの変化を確かめて進めます。
施術後に強い痛みが続く、皮膚が白っぽくなる、紫がかる、見え方がおかしい。こうした変化があれば、様子を見ずにすぐ医療機関へ連絡してください。

旅行の日程の中で:飛行機・1回の来院・帰国後
睡眠麻酔を使った日でなければ、施術後の飛行機の予定を理由に見送る必要はない、というのが私の判断です。観光や写真撮影の予定がある方は、その日程も相談時に伝えてください。
1回の来院にも意味があります。ヒアルロン酸は、その日のうちに形の変化を確認できる施術です。一度で大きく変えようとするより、くぼみの影がやわらぐところで止めるほうが、横顔のバランスを保ちやすくなります。
帰国後に気になる変化があれば、患部の写真を添えてLINEでご相談いただけます。ただし、強い痛みや皮膚の色の変化、見え方の異常など大きな異変があるときは、まず現地の医療機関を受診してください。

まとめ:何cc入れるかより、どこにどう入れるか
唇の下のくぼみは、骨格・筋肉・やわらかい組織のどれが主な原因かによって、ヒアルロン酸が合うのか、ボトックスを組み合わせるのかが変わります。顎先だけを埋めると横顔で先端が目立つことがあるため、唇の下とつながったラインで考えるのが基本です。まれな血管のリスクがあることも、知ったうえで決めてください。
相談の場では、量を聞く前に一度こう尋ねてみてください。「私のくぼみは、力を抜いたときと口を閉じたときのどちらで深くなりますか。顎先と唇の下には、それぞれどの深さに入れる予定ですか」。この2つにはっきり答えが返ってくれば、仕上がりのイメージがぐっと具体的になります。
ソウル・合井のビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。最初のメッセージは「唇の下のくぼみが気になっています。〇月〇日からソウルに滞在します」の一文に、横顔の写真を1枚添えるだけで十分です。











