横顔に凹みがある方にはフィラー、角ばったフェイスラインのせいで顔が埋もれて見える方にはボトックスがおすすめです。両方を併用する場合の順番までご説明しました。
横顔の写真を撮ってみた時、あごが少し内側に入り込んでいるのが気になり、カウンセリングを検討される方がいらっしゃいます。ネットで検索していると「あご先フィラー」と「エラボトックス」が一緒に表示されることが多く、どちらの施術が自分の顔に合っているのか迷ってしまう方も少なくありません。
結論から申し上げますと、あご先が短いという同じお悩みであっても、その短さがどこから来ているのかによって フィラーが良いか、ボトックスが良いかが異なります。あご先の骨が短いために横顔が引っ込んで見える方はフィラーの方が適している場合が多く、咬筋(こうきん)が発達してフェイスラインが四角く張っているために、相対的にあご先が埋もれて見える方はボトックスの方が適している場合が多いです。
「あご先が短い」という言葉には2つの原因が混ざっています
横顔を見ると、鼻先・唇・あご先を結ぶ仮想のライン(主にEラインと呼ばれるもの)があります。あご先がそのラインの内側に深く入り込みすぎていると、横顔の印象が弱く見えてしまいますが、この「短さ」は2つの原因に分けられます。
1つ目は、あご先の骨自体の突出が不足している場合です。正面から見てもあご先が丸く短く見える方に近いタイプです。2つ目は、咬筋*やあごの横の脂肪が発達してフェイスラインが四角く張り、その結果、あご先が相対的に埋もれて見えている場合です。正面からはフェイスラインがはっきりしているのに、横から見るとあご先が弱く見える方に近いタイプです。
咬筋*:頬骨の下からあごの横にかけて広がる、噛むときに使う筋肉です。発達するとエラが張って見え、ボトックスでボリュームを減らすことができます。

あご先の骨が短い場合は、フィラー1ccからデザインします
あご先の骨の突出が不足している場合は、フィラーであご先の前方にボリュームをプラスし、横顔のラインを整えます。通常は1cc前後からスタートし、必要に応じて0.5ccほどを追加して微調整します。一度に多く注入しない理由は、1cc程度がラインを最も自然に描ける量であるケースが多く、注入しすぎると正面から見たときにあごが長く見えたり、不自然な形になってしまったりするためです。
フィラーは通常、施術直後から変化を実感でき、1〜2週間ほどで馴染んで最終的な形が完成します。持続期間は製品によって異なりますが、一般的には8〜18ヶ月ほどとされています。初回施術は控えめに1cc程度から行い、1ヶ月ほど経ってから鏡で確認し、物足りなければ追加するという方法が最も安全です。

エラの張りのせいで埋もれて見える場合は、ボトックスの効果が1週間後から現れます
咬筋が厚くエラが張っている場合、フィラーであご先をさらにデザインしても、正面のラインが四角いままなので、かえって不自然な仕上がりになることがあります。この場合は、エラボトックスで先に筋肉のボリュームを減らすアプローチが適しています。通常は両側合わせて25〜50ユニットほどからスタートし、発達具合によって追加することもあります。
ボトックスは施術直後には変化が見られず、1週間後から徐々に咬筋が小さくなり始めます。4〜6週間で最終的な仕上がりになり、その後3〜6ヶ月にかけてゆっくりと元の状態に戻っていきます。初回施術は控えめな量から受けるのが安心です。注入しすぎると噛む力が弱くなったり表情が不自然になったりすることがあるため、4〜6週間後に追加が必要かどうかを再度見極めます。

2つの施術を組み合わせるケースも多く見られます
正面からはエラが張って見え、横からはあご先も短いという方は少なくありません。この場合は、エラボトックスで正面のラインをすっきり整えた後、4〜6週間経って形が落ち着いた状態で横顔を確認し、あご先フィラーを追加するという流れで行います。ボトックスの効果を見極めてからフィラーの量を決めることで、過度なボリュームが出るのを防ぐことができます。
順序を逆にしてフィラーから注入してしまうと、その後に咬筋のボリュームが変わることで、最初にデザインしたラインが崩れて不自然になってしまうことがあります。一度に2つを行うよりも、ボトックス → 4〜6週間の経過観察 → フィラーのステップを踏む方が、結果的に追加施術を少なく抑えられます。一度にすべてを決定せず、段階を分けることがポイントです。

カウンセリング時に写真と一緒に確認すべき2つのこと
カウンセリングにお越しの際は、正面の写真と横顔の写真を一緒にお持ちください。正面からのエラの張り具合と、横から見たときにあご先がどこまで出ているか、この2つの角度が揃って初めて最適な施術デザインが描けます。鏡だけで見ていると正面の印象が強く残り、横顔のボリューム不足に気づかない方が多くいらっしゃいます。
2つ目に、歯ぎしりや食いしばりの習慣があるかどうかも事前にお伝えいただくと良いでしょう。咬筋が発達した原因がこうした習慣にある方は、ボトックス施術後も同じ習慣によってすぐに筋肉が戻りやすいため、施術の間隔を短めに設定したり、マウスピースの着用を検討したりします。この記事は一般的な情報であり、ご自身のお顔の構造に合った施術の選択は、直接医師とご相談の上で決定してください。
よくある質問
Q. あご先フィラーにはどのような種類を使いますか?
A. 硬い粘度のヒアルロン酸フィラーが最もよく使われます。あご先のように形をシャープに保つ必要がある部位には、柔らかい製品よりも支持力のある製品の方が仕上がりが安定します。製品名を覚えるよりも、粘度や持続期間について医師とご相談ください。
Q. ボトックスの効果が初回ほど感じられない気がします。耐性でしょうか?
A. 可能性はありますが、稀なケースです。施術の間隔が短すぎたり、一度に注入する量が多すぎたりする方に耐性が生じやすい傾向があります。3〜6ヶ月の間隔を守り、最初から過剰な量を注入しないことが、長期的に見て安全な結果に繋がります。
Q. 一度施術を受けたら、どのくらいのペースで通うべきですか?
A. フィラーは8〜18ヶ月に一度メンテナンスされる方が多く、エラボトックスは4〜6ヶ月に一度が一般的な周期です。日常の習慣(歯ぎしりや食事の際の噛む強さなど)によって個人差が大きく現れます。
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