ポテンツァでシミ・肝斑は薄くなる?レーザーとの違いを解説
ポテンツァで肝斑やシミは薄くなる?ピコレーザーとの違い、かえって濃くなるリスクへの備え、何回必要か、韓国旅行中に受ける場合の飛行機と帰国後の相談まで医師が解説します。
Published
Updated

Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
→
ポテンツァで肝斑(かんぱん)やシミが薄くなる可能性はありますが、1回で消す治療ではなく、回数を重ねて肌のトーンを整えていく治療です。光で色素そのものを砕くレーザーとは違い、ポテンツァは極細の針の先から高周波の熱を肌の奥へ届けるため、狙う層と役割が異なります。
頬の左右に同じ形で広がった茶色いくすみが、ファンデーションを重ねても透けて見える。韓国旅行のついでにポテンツァを受けたいけれど、かえって濃くなったらどうしよう。そう迷って調べている方は少なくありません。
本記事では、ポテンツァが肝斑にどう働くのか、ピコレーザーとの使い分け、濃くなるリスクへの備え、旅行中に受ける場合の考え方まで、診察室で説明する順番でお話しします。
ポテンツァでシミ・肝斑は薄くなる?レーザーとの違い
違いは、熱や光を届ける場所と届け方にあります。ピコレーザーのような色素治療は、シミの色素に光を吸収させて細かく砕く方法です。
一方のポテンツァは、肌に極細の針を刺し、その先端から高周波(RF)の熱を出す仕組みです。この方式をRFマイクロニードルと呼びます。肌表面の削りを抑えながら、その下にある真皮(肌の弾力を支える層)へ熱を届けられるのが特徴です。
肝斑への使い方も研究が進んでいます。RFマイクロニードルの肝斑に対する効果と安全性をまとめたシステマティックレビューも発表されています。ただ、研究があることと、あなたの肝斑に合うことは別の話です。そこは診察で確かめます。

肝斑が繰り返しやすいのはなぜ?ポテンツァが狙う層
肝斑は一度薄くなっても、また戻ってきやすい色素です。肝斑は10〜20年続くこともある慢性の疾患で、再発率は非常に高いと患者に伝えておくべきだと、このレビューは述べています。
原因は紫外線だけではありません。高エネルギー可視光と長波長の紫外線(UVA1)が、肝斑ができる過程で重要な役割を果たすと同じレビューは整理しています。室内や曇りの日の光も、無関係とは言えないということです。
私は肝斑を見るとき、色素そのものだけでなく、その下の肌の状態も一緒に見ます。色素を強く壊すほど早く終わる、という色素ではないからです。ポテンツァを計画に入れるのは、表面の色だけでなく、その下の層の状態にも手を入れたい場合です。

ポテンツァとピコレーザー、シミにはどっち?
どちらが上というより、シミの種類によって役割が分かれます。診察では、まず色素の境界と広がり方を見て、次のように考えます。
境界がはっきりした濃いシミやそばかすが中心なら、色素に直接届くピコレーザーを先に考えます。
境界がぼんやりと左右に広がる肝斑に、毛穴やキメの悩みが重なるなら、ポテンツァを組み合わせる意味があります。
両方が混ざっているなら、片方だけで決めず、順番と間隔を組み立てます。
何かを足せば足すほど良くなるわけでもありません。肝斑に対するマイクロニードルRFにPRP(多血小板血漿)を加えても、色素の総合スコアはそれ以上改善しなかったと、この無作為化試験は報告しています。組み合わせは足し算ではなく、肌が刺激に耐えられる範囲での設計です。

ダウンタイムと、かえって濃くなるリスクへの備え
ポテンツァで肝斑が濃くならないとは言い切れません。刺激の強い治療は、肝斑を悪化させたり、炎症後色素沈着(炎症のあとに残る茶色い跡)を起こしたりすることがあるためです。
施術の前には麻酔クリームを塗ります。施術中はチクチクとした痛みと熱感があり、施術後は赤みや、針の跡が小さな点として見えることがあります。
肝斑のある部位では、出力を控えめにして反応を見ながら次の回を決めます。もし施術後に色が濃くなったように見えたら、同じ設定のまま次の回へ進まないでください。施術前と同じ明るさで撮った写真があると、変化を比べやすくなります。
施術後の光対策も治療の一部です。肝斑の再発予防で2種類の日焼け止めを比べた無作為化試験(40人)では、6か月で肝斑スコアが増えた幅(中央値)は、色のない日焼け止めの方が色付きの日焼け止めより大きかったと、このレビューはまとめています。日焼け止めに帽子や日傘を合わせて、光を避ける習慣を続けましょう。

旅行の日程の中でポテンツァを受けるなら
ポテンツァは塗る麻酔で行うため、睡眠麻酔を使った日でなければ、施術後の飛行機の予定を理由に施術を延ばす必要はありません。ただし、赤みや点状の跡が見える期間は肌によって違うので、観光や撮影の予定が近い場合は事前にLINEでご相談ください。
一度の訪問にも意味はあります。多くの施術は、一度で大きく変わるというより、少しずつ以前の肌に近づいていく方向で変化します。肝斑は回数を重ねる前提の悩みなので、初回は肌の反応を確かめる回でもあります。年に何回韓国へ来られるかを相談時に伝えていただければ、その日程に合わせて回数と間隔を組み立てます。
帰国後に気になる変化があれば、施術部位の写真を添えてLINEでご相談いただけます。膿んでいる、赤みが広がる、痛みが強くなるといった目立つサインがある場合は、まずお近くの医療機関を受診してください。

まとめ:回数より先に、肝斑の深さと設定を確かめる
ポテンツァは肝斑を1回で消す治療ではなく、光対策と組み合わせながら回数を重ねてトーンを整える治療です。濃いシミが中心ならピコレーザー、肝斑に毛穴やキメの悩みが重なるならポテンツァの組み合わせ、という役割の違いがあります。
ただし、刺激が強すぎると肝斑が濃く見えるリスクもあるため、過度に怖がる必要はありませんが、設定の決め方は確認しておきたいところです。相談の際は「肝斑のある部位と毛穴が気になる部位で、針の深さと出力を分けますか?」と聞いてみてください。同じ顔でも、狙う層は場所ごとに違うからです。
ソウル・合井のビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。「頬に肝斑があり、○月に韓国へ行く予定です。ポテンツァが合うか知りたいです」と、肌の写真を添えて送っていただくとスムーズです。











