韓国で施術を受けたいけれど言葉が不安な方へ。予約前・当日・次回前の3つの場面で確認しておきたいことを、日本語のLINE相談を軸に、スカルプトラを例に整理しました。個人差があります。
Published -
Updated -

Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
→

「韓国で受けてみたいけれど、言葉が通じないところで施術を受けて大丈夫だろうか」——ご予約の直前でそう感じて手が止まる方は少なくありません。日本国内で完結させる方法ではなく、韓国で受ける前提で不安をどこまで減らせるか。この記事はその前提で書いています。
結論から申し上げると、言葉の不安は「通訳がいるかどうか」だけで決まりません。予約前・施術当日・次回の前という3つの場面で、何をどの手段で確認できるかがそろえば、その多くは事前に片づきます。当院で扱うスカルプトラを例に整理しますので、ぜひ参考にしてください。
「日本語対応」の一言では、言葉の不安は測れません
検索すると「日本語対応」と書かれたクリニックは多く出てきますが、中身は同じではありません。予約のやり取りだけなのか、当日の説明まで届くのか、次回の設定を後から確認できるのか。どこまでを指すかはクリニックごとに違います。
そこで場面を3つに分けます。①予約前——こちらのペースで文字を書ける時間があります。②施術当日——横になっていて言葉が出にくい状態です。③次回の前——前回に何をしたかを思い出す必要があります。手段が違うので、分けて伺うほうが答えもはっきりします。
この記事を書いているのは、ソウルのホンデ(弘大)にある皮膚科 ビューティーストーン医院(Beautystone)です。日本語でのご相談はLINEで承っていますので、以下は「文字で聞けることは先に聞いておく」前提でお読みください。

予約前に文字で聞いておきたいこと — 施術そのものより先に
予約前は、こちらのペースで文字を書ける数少ない時間です。翻訳しながら読み返せますし、答えも文字で残ります。当日その場で伺うつもりだった質問こそ、先に送ってしまうほうが確実です。
施術の設計 — 私の部位なら、どの濃さで、どの層に、どの間隔で入れるか
当日の流れ — カウンセリングから施術・お会計まで、どなたが説明するのか
費用の考え方 — 総額が何によって変わるのか(回数・範囲・追加の有無)
記録 — その日の設定を残していただけるのか、次回にどう反映されるのか
言葉 — 当日の説明はどの手段で行われるのか
スカルプトラでいえば、「何本ですか」だけでは比べる材料になりません。粉を生理食塩水で溶かしてから使う注射なので、同じ1本でも何ccで溶くかによって入る密度が変わります。伺うべきは希釈の濃さ・注入する層・回数の間隔の3つです。
濃ければよいという話でもありません。薄めに溶けば広い範囲に配りやすい一方でボリューム感は控えめになりやすく、濃く溶けば手応えは出やすい反面、小さな粒(しこり)が残るリスクにも関わるとされています。「部位を見てから決めます」と返ってくるかが、ひとつの目安です。

当日、痛みを言葉で説明できないときのために
施術中は、どの言語でも言葉が出にくくなります。仰向けで、顔に触れられていて、目を閉じている。この状態で「今のは少し強いです」と伝えるのは、母語であっても簡単ではありません。当日は言葉より先に、合図を決めておくほうが実用的です。
「痛い」は手を軽く上げる、「止めてほしい」は挙げたまま——動作で伝わる合図を先に共有する
気になる部位・避けたい部位は、鏡の前で指差して確認しておく
伝えたいことは予約前にLINEで送り、当日すぐ開ける画面にしておく
麻酔や冷却をどのタイミングで使うのか、始まる前に伺っておく
もうひとつ、予約前にLINEでお伝えしたいのが「その日の設定を記録に残してください」の一文です。どこに、どの濃さで、どの層に入れたのか。次回の精度をいちばん左右するのはここです。

次回が正確になるのは、前回が記録に残っているときです
スカルプトラは、注射したその日にボリュームが出る施術ではありません。4〜6週間ほどかけて自分のコラーゲンがつくられ、少しずつ変化していきます。ですから、1回目の反応を見てから2回目を調整する進め方が自然になります。個人差があります。
1回目は中くらいの濃さで、量は控えめに。ボリュームより肌の反応を確認するのが目的です。2回目はその反応を見ながら微調整し、3回目はへこみが深かった方に限って検討します。前回の設定が残っていれば続きから始められ、なければ最初の見立てに戻ります。
残しておく項目 | 残っている場合 | 残っていない場合 |
|---|---|---|
希釈の濃さ(cc) | 前回の反応に合わせて調整できます | 毎回、初回と同じ見立てに戻る |
注入した層と部位 | 同じ層と部位をねらえます | 深さの再現が難しくなります |
回数の間隔と反応 | 伸ばす・詰めるを判断できます | 間隔の根拠が残りません |
費用もここにつながります。総額を決めるのは1本あたりの単価よりも、結局は何回・どの範囲まで行ったかです。設定が残っていないと、反応を確かめないまま回数を足しやすくなります。金額の目安はクリニックにより異なります。
言葉が通じにくい環境では、この記録の価値がさらに上がります。前回に何をしたのかを、毎回こちらから外国語で説明し直さなくてよくなるからです。

ホンデで受けるなら、当院ではこう進めています
当院はソウルのホンデにある小さな皮膚科で、地下鉄のハプチョン(合井)駅から歩いて通えます。スカルプトラでは、へこみが広いのか深いのか、皮膚が薄いかどうかを確認してから、濃さ・層・間隔を決めています。
その日の設定は回数ごとに記録し、次回に反映しています。一度に詰め込むより、回数を分けて反応を見ながら進めるほうが調整がききやすいためです。診療は担当医が行い、お一人ずつ時間をかけるよう心掛けています。
気になる部位のお写真と伺いたいことを箇条書きで送っていただければ、LINEでそのままお答えします。
まずは「私の部位なら、どの濃さで、どの層に、どのくらいの間隔で考えますか」の一文を、LINEで日本語のままお送りください。その返事がどれだけ具体的かが、ご自身の目でクリニックを比べられる最初の材料になります。
よくある質問
韓国の美容皮膚科は、日本語で相談できますか?
当院では、日本語でのご相談をLINEで承っています。ご予約前に日本語のまま質問を送っていただければ、そのままお答えします。当日の進め方はクリニックごとに異なりますので、その点も予約前に文字で確認しておくと安心です。
スカルプトラは何回くらい必要ですか。回数はどう決まりますか?
回数を先に決めるのではなく、部位と深さ、皮膚の厚みを見てから設計する順番になります。一般的には4〜6週間ほど間隔をあけて分けて行い、2回で整う方が多い一方、深い場合は追加を検討します。個人差があります。
同じスカルプトラなのに、クリニックによって総額が変わるのはなぜですか?
1本あたりの単価だけでなく、何回に分けて、どの範囲まで行うかで総額が変わるためです。同じ1本でも希釈の濃さで入る密度が違うため、本数だけでは比べられません。
施術後のケアや使わない部位も、予約前に日本語で確認できますか?
はい、LINEで日本語のままお答えします。スカルプトラでは、しこりを防ぐために施術後5日間、1日5回、1回5分ほど、入れた部位をやさしくマッサージしていただきます(555ルール)。目の下や唇のように皮膚がとても薄い部位には使わないのが原則で、ケロイド体質の方は慎重に検討します。ご自身の部位や体質が当てはまるかも、予約前に文字で伺えます。









