ウルセラとチタニウムリフティングの違いは、エネルギーが届く深さです。SMAS層まで下りたたるみと、真皮のハリ低下。どちらが先に出ているかで選び方が変わります。個人差があります。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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「画面に映る自分の顔だけ、輪郭がぼやけて見える」。オンライン会議が続く日に、そう感じた経験はありませんか。
角度のせいだと思っていても、フェイスラインの境目がにじみ、頬が下に寄って見える状態が毎日続くと、気になり方は少しずつ変わっていきます。スキンケアやマッサージで一時的に引き締まって見えても、たるみそのものは肌の内側の構造から起きているため、セルフケアだけでは届きにくい領域とされています。
そこで候補に挙がるのが、切らずに行うリフティングの施術です。ただ調べ始めると、よく知られた「ウルセラ」と並んで「チタニウムリフティング」という名前が出てきて、糸を入れる施術なのかと迷う方も少なくありません。実際には、糸の素材はまったく使わない施術です。
本記事では、ウルセラとチタニウムリフティングの違いを、エネルギーが届く深さという観点から整理し、ご自身の肌のサインに合うのはどちらかを見分ける考え方まで解説します。
ウルセラとは?超音波をSMAS層まで届ける施術
ウルセラは、集束させた超音波のエネルギーを肌の深い層に届け、その層で熱を発生させる施術です。ここでは、どの層に働きかける仕組みなのかを整理します。
目標になるのは、表情筋の上にあるSMAS(表在性筋膜システム)と呼ばれる支持層です。皮膚を下から支えている層なので、ここがゆるむとフェイスラインの輪郭がぼやけて見えやすくなります。
ウルセラは4.5mm・3.0mm・1.5mmと、エネルギーが届く深さを層ごとに切り替えられる設計になっています。深い層まで超音波のエネルギーが届くと、コラーゲンや弾性線維が並び直すリモデリング反応が起こると報告した研究もあります。
一方で、変化の出方はゆっくりです。新しいコラーゲンがつくられていく過程を経るため、最終的なリフティングの変化は施術後2〜3ヶ月ほどかけて現れていくとされています。個人差はありますが、当日の見た目だけで判断しない施術だと考えておくと、経過を追いやすくなります。

チタニウムリフティングとは?3つの波長を同時に照射
チタニウムリフティングは、755nm・810nm・1064nmという3つの波長を同時に照射するダイオードレーザーを使い、真皮に熱を伝える施術です。ここでは、その仕組みと感じ方を紹介します。
ダイオードレーザーは、特定の波長の光だけを取り出して照射するタイプのレーザーで、そのエネルギーが肌の中で熱に変わります。届く先は真皮、つまり表皮の下でコラーゲンや弾性線維が集まっている層です。名前の響きから糸リフトを連想される方がいますが、糸の素材が入る施術ではありません。
表面を削らないタイプのレーザーは、熱が真皮の深い部分まで伝わることで肌を引き締め、コラーゲンのリモデリングを促す仕組みと説明されています。チタニウムリフティングでは施術中に表面を冷やす冷却ヘッドを併用するため、痛みというより温かいマッサージに近い感覚だったと表現される方が多い施術です。
こうしたエネルギー機器には共通する構造があり、肌の中の水分を標的にして熱をつくり、その熱がコラーゲンの変性とリモデリングを促す間、冷却装置が表面を守るという設計が解説されています。
真皮への刺激については、800nm帯のレーザーがコラーゲンをつくる細胞のシグナルを活性化したという動物実験の結果が報告されたこともあります。ただし動物モデルでの結果のため、人の肌での反応とは差がある可能性も併せて考えておくほうが正確です。

ウルセラとチタニウムリフティングの違いを比較
2つの施術は、目的こそ近いものの、エネルギーの種類も届く層も異なります。以下では、比べやすい5つの軸で整理します。
比べる軸 | ウルセラ(超音波) | チタニウムリフティング(ダイオードレーザー) |
|---|---|---|
エネルギーの種類 | 集束させた超音波 | 3つの波長のレーザー光 |
主に届く層 | SMAS層を含む深い層 | 真皮 |
感じ方 | 部位によってチクッとした刺激を伴うことがあります | 温かさが中心で、比較的おだやかな傾向があります |
変化を感じる時期 | コラーゲンが整う数週間〜数ヶ月かけて徐々に | 直後になめらかさ、引き締まりは徐々に |
ダウンタイム | 短めですが赤みやむくみが数日続く場合があります | ほとんどなく、一時的な赤みにとどまることが多いです |
施術時間は、ウルセラが範囲によって幅が出やすく、チタニウムリフティングは比較的短く終わる傾向があります。
言い換えると、深い支持層に働きかけたいのか、真皮の質感から整えたいのかという違いです。この軸が決まると、次のダウンタイムの考え方も自然に決まってきます。

ダウンタイムと副作用、時期を調整したい方
どちらも切開を伴わない施術ですが、熱を加える施術である以上、経過は確認しておきたいところです。ここでは、想定される反応と、時期の調整を考えたい方について整理します。
施術後は赤みやほてり、むくみが生じる場合がありますが、多くは一時的な経過として落ち着いていきます。個人差はありますが、ウルセラは短めのダウンタイムのなかで赤みやむくみが数日続くことがあり、チタニウムリフティングは一時的な赤みにとどまることが多いとされています。症状が長引く場合や痛みを伴う場合は、自己判断で様子を見ずに、施術を受けたクリニックへご相談ください。
以下に該当する方は、施術の時期を調整したほうが安心です。
妊娠中、または授乳中の方
施術部位に急性の炎症や傷がある方
ケロイド体質の方、または最近ほかのレーザーやフィラーの施術を受けた方
当てはまらない場合でも、実際に受けられる状態かどうかは診察で確認する項目です。気になる持病やお薬がある場合は、カウンセリングの段階で必ずお伝えください。

どちらを選ぶ?肌のサインで見分けるポイント
結論からお伝えすると、施術名から選ぶのではなく、ご自身の肌が今どの層でサインを出しているかから選ぶ順序がおすすめです。以下では、判断の手がかりになるサインを紹介します。
次の項目に近い状態なら、たるみがSMAS層まで下りているサインの可能性があります。
手でフェイスラインを軽く引き上げると、輪郭がはっきり変わって見える
頬の中央の下がりが、ほうれい線の深さに影響するところまで進んでいる
数日のダウンタイムは許容できて、まとまった変化を期待している
この場合は、深い層に届くウルセラから相談してみる流れが自然です。反対に、たるみよりも肌のざらつきやハリの低下のほうが先に気になり、翌日の予定があるので目立たせたくないという場合は、チタニウムリフティングから検討する選択肢が合いやすくなります。
2つのサインが重なって出ている方も少なくありません。その場合は単独ではなく、時期を分けて組み合わせる進め方もあります。ただし、同じ日にまとめるか間隔を空けるかは、その日の肌の状態を見たうえで医師と相談して決めるほうが安心です。

まとめ
ウルセラとチタニウムリフティングの違いは、エネルギーが届く深さにあります。SMAS層までのゆるみが目立つならウルセラ、真皮の質感やハリの低下が先ならチタニウムリフティング、という整理でおおよその方向は決められます。
ただし、たるみの出方も回復のペースも個人差があり、施術の強度によっても経過は変わります。ご自身の肌の状態を理解したうえで、医師と相談して決めることが大切です。
ソウル・合井(ハプチョン)のBeautystoneでは、同じたるみのお悩みでも、サインが出ている層によって施術の組み合わせを変えています。届く深さの異なる機器をそろえているため、単独で進めるのか、時期を分けて組み合わせるのかをカウンセリングで一緒に整理できます。
「画面に映る輪郭がぼやけて見える」という方は、どちらの施術が合うか分からない段階でも、お気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. ウルセラとチタニウムリフティングは、同じ日に受けられますか?
A. 受けられる場合もありますが、その日の肌の状態によって判断が変わります。赤みやむくみが残っているうちに続けて熱を加えると、落ち着くまでの時間が延びることがあるため、数日の間隔を置く進め方もあります。適切な間隔は施術した部位と強度によって変わるので、カウンセリングでご確認ください。
Q. チタニウムリフティングは、糸リフトと同じ施術ですか?
A. いいえ、糸の素材を入れる施術ではありません。3つの波長のレーザーを同時に照射して、肌の中に熱を伝える機器を使います。名前の響きから糸リフトと誤解されることがありますが、仕組みそのものが異なります。
Q. たるみは強くないのに、肌のハリだけ落ちてきた場合はどちらですか?
A. その段階であれば、チタニウムリフティングのほうが合いやすい傾向があります。真皮に熱を伝えてコラーゲンのリモデリングを促す仕組みのため、支持層のゆるみよりも質感やハリの低下が先にある方に向いています。たるみがSMAS層まで進んでいる場合は、ウルセラから検討するほうが目的に合います。
Q. 変化を感じるまでに、どのくらいの期間がかかりますか?
A. 個人差はありますが、ウルセラは新しいコラーゲンがつくられる過程を経るため、2〜3ヶ月ほどかけて徐々に変化が現れていくとされています。チタニウムリフティングは直後になめらかさを感じる方が多い一方、引き締まりの変化についてはやはりコラーゲンが整う時間が必要です。どちらも次回の相談時期は、その経過を見込んで決めることをおすすめします。









