眉間のシワは筋肉の層と皮膚の層に分かれます。ボトックスが担当する範囲、効果が出るまでの日数、2週間後の見極め方、眉間にフィラーを使うときに慎重になる理由をまとめました。
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Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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鏡を見るたびに眉間の縦ジワが気になり、ボトックスを受けたのに2週間たってもうっすら残っている。こうしたご相談は決して珍しくありません。
じつは眉間のシワは1種類ではありません。表情のたびに筋肉が折りたたんでいるシワと、すでに皮膚そのものに刻まれた跡とでは、担当する層が違います。ボトックスが得意なのは前者で、後者に量を足しても方向が合わないことがあります。
本記事では、2つのシワの見分け方、効果が出るまでの日数と続く期間、眉間にフィラーを使うときに慎重になる理由、そして施術の順番の決め方までを解説します。
眉間を折りたたむ2つの筋肉
ここでは、眉間のシワをつくる筋肉の役割を紹介します。
眉頭どうしを内側に引き寄せる皺眉筋は、眉間を縦に折りたたみます。眉の間から鼻の付け根へ下りてくる鼻根筋は、眉頭を下に引きながら横向きの線をつくります。方向の違う2本が同じ場所に重なるため、ひと目では判断がつきにくくなります。
皺眉筋*: 眉頭どうしを引き寄せ、眉間を縦に折りたたむ筋肉です。
鼻根筋*: 眉の間から鼻の付け根へ下りる筋肉で、眉頭を下げながら横向きの線をつくります。
眉間という一語には、筋肉の層、皮膚の層、そして眉の高さという3つの要素が含まれています。どれが今いちばん強く働いているかによって、見た目が似ていても方針は変わります。額の動きまで一緒に見ないと、眉の高さの評価ができないためです。

動くシワと、残るシワの見分け方
鏡の前で眉間に力を入れ、そのあと力を抜いてみてください。力を抜いたときに一緒に消えるものが動くシワ、消えずにそのまま残るものが静的シワです。
静的シワ*: 表情を動かしていなくても残っているシワです。折りたたみが繰り返され、皮膚に跡として定着したものを指します。
顔のシワに用いるボツリヌストキシンをまとめた総説では、動きがつくるシワが臨床上の主な適応であり、そのままにすると皮膚に消えない跡として残ると整理されています。同じ資料では、眉間はすべての種類のトキシンが注射4週の時点でプラセボより眉間のシワを減らした部位として、根拠がもっとも厚い場所に挙げられています。
つまり眉間は、トキシンが届きやすい部位だと考えられています。効いていないように見えるときは、量を増やす前に「対象の層が違うのではないか」を確認します。個人差はありますが、この見分け方は目安として役立ちます。
初回の前に、無表情のお顔を明るい場所で1枚撮っておきましょう。2週間後に同じ角度で撮ると、記憶に頼らずに比べられます。

効果が出るまでの日数と、続く期間の目安
ここでは、結果を判断してよい時期を紹介します。
同じ総説では、注射後5〜15日の間に筋肉の動きが止まり、効果はおおむね4〜6か月続くとされています。この期間を待たずに判断すると、まだ途中の状態を見ていることになります。
1〜4日目:動きが落ち着いていく途中です。この時点の見え方だけでは判断できません。
5〜15日目:動きが止まる時期です。筋肉の層の答えが出そろいます。
4〜6か月:動きが戻ってきます。次回の間隔をご相談する目安になります。
この時期を過ぎても残っている線があるなら、量が足りなかった合図ではなく、別の層を見るための合図と考えます。ここで方針を切り替えられるかどうかが、その後の回数を左右します。

リスク・副作用と、眉間のフィラーを慎重に扱う理由
眉が重く感じられる変化は、よくいただくご質問です。眉間を下げる筋肉と額を上げる筋肉は互いに逆向きに働くため、眉間側だけを強く抑えると眉の位置が変わって見える場合があります。動きが戻るにつれて落ち着くことがほとんどですが、視界に違和感があるときは様子を見ずに医師へご相談ください。
内出血や注射部位の痛み、軽い頭痛が生じる場合がありますが、数日程度で治まることが多いです。腫れが広がる、発熱を伴うといった場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
フィラーについては、別の話になります。眉間の動脈の走行を解剖で確認した研究では、眉間はフィラー注射後に失明のリスクが高い区域であると明記されています。
数字を見ると、慎重になる理由がわかります。同じ研究は目の内側に沿って上がる滑車上動脈を60の半顔中53で、正中線の近くを通る傍正中動脈を30の眉間中8で確認したと報告しています。走行には個人差があり、見ただけで位置を決められないということです。
そのため眉間の静的なシワは、フィラーから考えるのではなく順番を入れ替えます。まず折りたたむ力を弱め、その状態でどれだけ残るかを確かめてから、足す施術を検討します。足す場合は量を細かく分け、深さを浅めにとる方法が選ばれます。皮膚の質感を整える方向を先に重ねる選択肢も、並べて考えておくとよいでしょう。
次のような場合は、時期をずらして医師にご相談ください。
妊娠中・授乳中の方、妊娠を計画している方
神経筋疾患の診断を受けている方、関連するお薬を使っている方
眉間に炎症や感染がある方
過去のボツリヌストキシン施術で異常反応があった方
同じ場所に別の注射施術を最近受けた方

施術の順番はこう決めます
ソウル・ハプチョン(合井)のビューティーストーン医院では、眉間だけを見て量を決めることはしません。額と眉の高さを一緒に確認し、初回は控えめな範囲から始めて動きを見てから次の量を決めます。層ごとに記録を残しておくと、次回に何を変えたのかをそのまま比べられます。
確認する時期 | 見るところ | 決めること |
|---|---|---|
施術当日 | 力を入れたときに折りたたまれる位置と眉の高さ | 開始の量と注射する位置 |
2週間後 | 無表情のときに残る跡の深さ | ほかに足すかどうか |
4〜6か月 | 動きが戻ってくる時期 | 次回までの間隔 |
3つのうち、2週間後がいちばん大事な地点です。ここで残った跡の深さが次の選択を決めますし、何も残っていなければ別の施術を足す理由はありません。
静的な跡まで扱うと決めた場合は、足す方向にするか、質感を整える方向にするかを先に決めます。眉間では2つを同時に重ねず、1つずつ動かすことをおすすめします。一度に複数を重ねると、どちらが効いたのかを次回に判断できなくなるためです。
どちらの医院を選ぶ場合でも、使用した製品名と、その日に入った合計単位数の2つは控えておきましょう。トキシンは量ではなく単位で数え、製品ごとに基準が違うため、この2つがないと次回と比べる基準がなくなります。

まとめ
眉間のシワは、筋肉が折りたたむ動くシワと、皮膚に残った跡の2つの層に分かれます。動きが止まるのは5〜15日、効果はおおむね4〜6か月とされています。2週間たっても残る線があれば、量ではなく層を見直す合図と考えます。
ただし、施術にはリスクも伴い、結果には個人差があります。眉間はフィラーに注意が必要な区域でもあるため、まず折りたたむ力を弱め、残った分だけを扱う順番が安全です。ご自身の肌の状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
「2週間たっても眉間の線が残っている」という方は、額と眉の高さまで一緒に診てもらえる診察をおすすめします。ソウル・ハプチョン(合井)のビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っていますので、お気軽にご相談ください。









