ヒップディップとは、大転子の下にできる横のくぼみです。フィラーの量は広さと皮膚の下の広がりやすさで決まり、1回で埋めきらないこともあります。持続の考え方、ソウル旅行中の注意点をまとめました。
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Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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ヒップディップとは、骨盤の横、太ももの骨の出っ張り(大転子)の下にできる横向きのくぼみのことです。フィラーで整えるときの量は「何cc」と決まっておらず、くぼみの広さと、その場所の皮膚の下がどこまで広がるかで1回の量が決まり、1回で埋めきらずに分けることもあります。
ソウル旅行のついでに受けたい方は、何cc入るのか、どのくらい持つのか、帰国後に何かあったらどうするのかが気になっていると思います。本記事では、くぼみの成り立ちから量・持続の決まり方、旅行日程での注意点までを、判断する順に解説します。
ヒップディップとは?骨と筋肉がつくる横のくぼみ
ヒップディップは、脂肪が足りないことだけで起きるくぼみではなく、骨格の形が土台にあります。
ヒップディップの手技を報告した論文は、このくぼみが大転子の下にあり、大転子と、太ももやお尻の複数の筋肉の付着部でできていると説明しています。
同じ論文によると、運動選手のようなはっきりした筋肉の輪郭による生まれつきのものもあれば、加齢で皮膚がゆるみ、お尻の下3分の1に脂肪がつくことで目立ってくるものもあります。
トレーニングで変わるのは筋肉の部分で、大転子という骨の形そのものではありません。運動を続けても横のくぼみが残る場合は、土台の骨の形が関わっていることがあります。

フィラーが向くくぼみ、向かないくぼみ
フィラーを考える前にまず見るのは、くぼみが骨・筋肉・皮膚のどれで目立っているかです。
お尻のヒアルロン酸を1年追った研究では、解剖の位置を正確に見るため、マーキングを立った姿勢で行っています。
一方で、ヒップディップの論文は、肥満、筋肉と皮膚の過度なゆるみ、局所の感染、股関節の人工関節の既往、ヒアルロン酸アレルギーのある人を対象から外しています。
骨と筋肉の輪郭でできたくぼみで、皮膚のゆるみが目立たない:ヒアルロン酸でくぼみにボリュームを足す選択肢があります。
皮膚や筋肉のゆるみが強い:フィラーで埋めるより先に、原因に合った別の方法を比べます。
運動を続けても横のくぼみだけが残り、皮膚のゆるみが目立たないなら、フィラーを検討できる側です。
ヒアルロン酸を選ぶ理由の一つは、溶かす酵素があることです。分解酵素の総説は、ヒアルロニダーゼがヒアルロン酸フィラーの合併症を元に戻せると書いています。

何cc入れる?1回で埋めきらないことがある理由
量は、くぼみの広さと、その場所がどこまで広がるかで決まります。
くぼみ専用の手技を報告した論文では、直径7cmまでのくぼみを扇形2つでカバーし、扇形1つに5mL、片側1回10mLを入れています。
同じ論文では、必要なら15日後に繰り返すことができるとされ、例として示された方は2回目にも片側10mLを入れています。
くぼみの中心は「入れにくい場所」でもあります。
著者らは考察で、お尻の横のくぼみは注入に安全な部位とされる一方、お尻全体と比べて広げるのが難しいと書いています。
同じ論文は、横のくぼみの部分では皮下組織の不足がよく見られ、組織の適応力にとって大きな問題になると述べています。
お尻のヒアルロン酸の手技をまとめた別の論文も、合併症を防ぐために、製剤を筋肉内に入れたり大量に入れたりしないよう書いています。
そのため、1回で「埋めきる量」ではなく「その日の皮膚が受け止められる量」で区切り、なじんだ形を見て次を決める設計が考えられます。
お尻全体の量と混ぜないことも大切です。1年追った研究の1人あたりの平均注入量は43.60mLでしたが、これはお尻全体に入れた量で、ヒップディップは必要な場合に加えた一部位でした。

どのくらい持つ?
ヒアルロン酸は体の中で少しずつ分解されるため、入れた形がずっと続くわけではありません。
お尻全体に入れた1年の研究では、患者さんの満足度は30日目に90%で最も高く、12か月で62%に下がり、著者らはヒアルロン酸の分解と一致すると述べています。
同じ研究は、吸収の見通しと、状態を保つための再施術の可能性を事前に話し合う大切さにも触れています。これはお尻全体の結果で、ヒップディップだけの持続期間を示したものではありません。

旅行日程の中で:ダウンタイム・飛行機・帰国後
睡眠麻酔を使った日を除けば、施術後の飛行機の予定のために施術を延ばす理由はない、というのが私の判断です。
ヒップディップの論文では、施術部位の軽い内出血と痛みが2〜3日みられました。
同じ論文では、患者さんに2〜3日はスポーツを控えるよう指示しています。
お尻のヒアルロン酸の多施設研究では、副作用はおおむね軽度から中等度で、通常2〜7日で治まっていました。
一度の渡韓でも意味はあります。フィラーはその日のうちに形が変わる施術です。ただし、くぼみが広い場合は分けて入れる設計になることがあり、滞在が短ければ、2回目は次の渡韓で検討する形になります。体に沿う服で写真を撮る予定がある方は、日程を相談のときにお伝えください。
帰国後に気になる変化があれば、正面・横・後ろの写真を添えてLINEでご相談いただけます。強い痛み、皮膚の色が広く変わる、熱をもった赤みが広がるといった大きな変化があるときは、まず日本の医療機関を受診してください。

まとめ:相談で確かめたい3つ
ヒップディップは大転子と筋肉の付着部がつくる横のくぼみで、フィラーの量は広さと、その場所の広がりやすさで決まります。くぼみの中心は広げにくいため、1回で埋めきらずに分けることがあり、ヒアルロン酸は時間とともに分解されます。
ただし、内出血や痛み、合併症のリスクも伴うため、ご自身のくぼみの状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
相談では、左右それぞれのmL、製剤名、2回目を入れる場合の時期の3つを確かめてください。この3つがそろえば、提示された量がくぼみの広さに合っているかを自分でも比べられます。
ご相談は、ホンデ(弘大)入口駅から地下鉄2号線でひと駅の合井(ハプチョン)にあるビューティーストーン医院のLINEからお送りいただけます。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。最初は「○月○日からソウルに○泊します。ヒップディップが気になっていて、立った姿勢の後ろと横の写真を送ります」と送っていただければ十分です。「運動しても横のくぼみが残る」という方は、お気軽にご相談ください。


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