ヒゲ脱毛はしないほうがいい?後悔しやすい場面と日焼け肌の注意点
ヒゲ脱毛で後悔しやすいのは、残す形を決めずに全部照射したとき、日焼けした肌で受けたとき、首や頬の硬毛化を知らずに始めたときです。ソウル旅行中に受ける場合の注意点もまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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ヒゲ脱毛は「しないほうがいい」と一律に言える施術ではありません。ただ、残したいヒゲの形を決めないまま全体に照射したときや、日焼けした肌で受けたときは、後悔の原因になりやすい場面があります。
毎朝のヒゲ剃りや青ヒゲが気になり、ソウル旅行のついでに始めようか迷っている方もいるでしょう。剃る・抜くといったセルフケアでは毛がまた生えてくるため、毛そのものを減らしたい場合はレーザーによる医療脱毛が選択肢になります。
本記事では、ヒゲ脱毛で後悔しやすい場面と、日焼けした肌や首まわりの注意点、ソウル滞在中に受ける場合の考え方を、医師の立場から解説します。
ヒゲ脱毛はしないほうがいい?後悔しやすい3つの場面
しないほうがいい人がいるというより、決め方によって後悔しやすい場面がある、と考えてください。始める前に確認しておきたいのは、次の3つです。
将来ヒゲを生やしたくなる可能性があるのに、範囲を決めずに全部照射する
旅行や屋外の予定で日焼けした肌に、いつもと同じ考え方で照射する
首や頬の境目で起こりうる硬毛化を知らないまま始める
どれも、照射を始める前に知っておくことで判断しやすくなるものです。以下で一つずつ説明します。

全部なくすか形を残すか 照射範囲は最初に決める
照射範囲は、1回目の前に決めておくのがおすすめです。レーザー脱毛は毛を生やす働きを弱めていく施術なので、一度減らした毛が、あとから元の濃さに戻るとは限りません。
そのため、まず「全部なくしたいのか、形を残したいのか」を整理しましょう。考え方は大きく3つに分かれます。
すべて減らす:毎日のヒゲ剃りそのものが負担な方
密度を減らす:ヒゲは残しつつ、量だけを少なくしたい方
境目を整える:頬や首のラインだけをすっきりさせたい方
密度を減らしたい方には、知っておいてほしいことがあります。毛は細くなるほど、レーザーで狙いにくくなります。
女性の多毛症(毛が濃くなる症状)のレーザー治療をまとめたレビューでは、細く色素の少ない毛は、適した出力で回数を重ねても、太い毛に比べてレーザー脱毛に向かないとされています。
「ちょうどいい薄さで止めたい」場合は、薄くなってきた段階でいったん立ち止まり、続けるかどうかをその都度決めていくほうが、思い描いた形に近づけやすいでしょう。

日焼けした肌で受けてもいい?肌の色で変わる波長の考え方
日焼けした肌でも照射できる場合はありますが、肌の色に合わせて波長と出力の考え方を変える必要があります。レーザーは毛の黒い色素(メラニン)に反応するため、肌の色が濃いと、肌の側にも熱が入りやすくなるからです。
肌の色が濃い方のレーザー脱毛を比べたシステマティックレビューでは、色素の多い肌の方はレーザーによる副作用が起こりやすいとされています。
肌の色が濃い方の脱毛をまとめた総説では、副作用を抑えるために、長い波長、控えめな出力、長いパルス幅(光を当てる時間)、適切な冷却が必要だとしています。
先ほどの多毛症のレビューでも、肌の色がとても濃い方や日焼けした方には、波長の長いロングパルスNd:YAGレーザーがすすめられる選択とされています。
ただし、肌にやさしい波長が、そのまま毛にも強いわけではありません。同じレビューは、Nd:YAGレーザーでは、ルビーやアレキサンドライトのレーザーより毛の減り方が少ない結果が臨床研究で示されてきたとしています。
痛みの感じ方も変わります。光を使う脱毛の副作用をまとめたレビューでは、Nd:YAGレーザーの痛みのスコアがもっとも高かったと報告されています。
毛がとても太い方や、以前の脱毛で毛が抜けにくかった方は、どの波長を使うかを相談のときに聞いてみてください。毛の太さだけでなく、照射する時点の肌の色も、波長と出力を決める材料です。日焼けした状態で受ける予定なら、そのことを照射前に必ず伝えてください。

硬毛化・毛嚢炎 ヒゲ脱毛のリスクと注意点
ヒゲ脱毛で知っておきたいリスクは、硬毛化と毛嚢炎です。どちらも起こりうる反応として、始める前に知っておいてください。
硬毛化(レーザーのあとに、かえって毛が太く濃くなる反応)について、レーザーと光脱毛の研究をまとめたメタ解析では、起こった割合は全体で3%とされています。
同じメタ解析では、硬毛化は顔や首の部位と関連し、顔・首以外では0.08%にとどまったと報告されています。
ヒゲは顔から首にまたがる部位です。頬の上のほうや首の境目まで照射するかどうかは、範囲を決める段階で一緒に考えたいポイントです。
なお同じメタ解析では、4件中3件の研究で、硬毛化は治療を続けるうちに少しずつ改善したとされています。
毛嚢炎(毛穴の赤いぶつぶつ)も、ヒゲで気をつけたい反応です。レーザー後に毛嚢炎が出た男性の症例報告では、縮れた毛や太く硬い毛、1つの毛穴から複数の毛が生える方は、毛嚢炎が起こりやすい可能性があると考察されています。
同じ症例報告は、毛嚢炎の多くは軽く、自然に治まるものだとしています。
ただし、赤みや腫れが日ごとに強くなる、膿をもったぶつぶつが広がるといった場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医師へご相談ください。

旅行の日程の中で ソウル滞在中にヒゲ脱毛を受けるなら
眠った状態で受ける麻酔(睡眠麻酔)を使った日を除けば、施術後の飛行機の予定を理由に照射を延ばす必要はない、というのが私の判断です。
気をつけたいのは、飛行機よりも日差しです。屋外の観光が多い日程なら、照射の前後は帽子と日焼け止めで顔を守りましょう。照射のあとに人と会う予定や写真を撮る予定がある方は、日程を決める前にご相談ください。
ヒゲ脱毛は一度の渡航で終わる施術ではありませんが、1回の照射にも意味はあります。一度で大きく変わるというより、回を重ねるごとに少しずつ毛が減っていく施術なので、渡航ごとに1回ずつ進めていく組み方が考えやすいでしょう。
宿泊がホンデ(弘大)周辺の方へ。空港鉄道が止まるホンデ(弘大)入口駅と合井駅は、地下鉄2号線で一駅です。
帰国後に赤みやぶつぶつが気になるときは、写真を添えてLINEでご相談いただけます。腫れや膿が強いなど症状がはっきりしている場合は、まず日本の医療機関を受診してください。

まとめ:ヒゲ脱毛は「するか」より「どこまで・どの肌で」
ヒゲ脱毛は、しないほうがいい施術というより、照射範囲と肌の状態を決めずに始めると後悔しやすい施術です。将来残したい形、日焼けの有無、首や頬の境目の扱いを先に決めておきましょう。
ただし、硬毛化や毛嚢炎といったリスクも伴います。ご自身の毛と肌の状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
相談の前に、「残したいヒゲの形」「この1か月で日焼けしたかどうか」「首や頬の境目まで照射したいか」の3つをメモしておくと、波長と範囲の話がしやすくなります。
ソウル・合井のビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。最初のメッセージは「ヒゲ脱毛を検討中です。残したい形は◯◯です。◯月◯日から◯日までソウルにいます」と書き、ヒゲの写真を添えていただければ十分です。「しないほうがいいのでは」と迷っている方も、お気軽にご相談ください。












