男性のヒゲ脱毛、単一波長 vs 複数波長 — 効果に差が出る本当の理由
寒さが和らぎ始めると、診察室にある男性の方々が急に増えてきます。
顎の下が青く透けて見えるのが気になったり、
剃り跡のせいでマスクを外すのが気まずくて来院されるからです。
「別のところで8回も受けたのに、なぜまた生えてくるんですか?」
この言葉、本当に1週間に3、4回は耳にします。
今日はその理由を、分かりやすく丁寧にお話ししますね。

どれも同じ脱毛レーザーに見えますよね? でも、実はですね
脱毛レーザーは、光の波長によって毛包のメラニンを破壊する施術です。
しかし、ここで重要なポイントが一つあります。
波長の長さによって、光が届く深さが全く異なります。
よく使われるアレキサンドライト(755nm)は比較的浅く届き、
ダイオード(808nm)は中間の深さ、
ヤグレーザー(1064nm)は最も深い毛包まで届きます。
女性の産毛や脚の毛とは異なり、男性のヒゲは
毛包が4〜5mmの深さまで達しているケースが多いです。
そのため、1つの波長だけを使用すると、どうしてもどこかの層を逃してしまいます。
同じヒゲなのに、効果が出る人と出ない人がいるのはなぜでしょうか
ウィ・ヨンジン院長のアドバイス
太い男性のヒゲは1つの波長だけでは不十分であり、
多様な波長を組み合わせることで、それぞれの毛包の深さに効果的にアプローチできます
このようなケースが本当に多いので、詳しく書いておきますね。
先週、26歳の男性が来院されたのですが、
他院でアレキサンドライトの単一波長を10回受けられたそうです。
しかし、写真で比較してみると、表面の産毛だけが薄くなっており、
フェイスラインの太いヒゲはほとんどそのままの状態でした。
これはなぜかと言いますと、
755nmの波長は、表皮に近い浅い毛包にはよく反応するのですが、
顎の下や鼻の下のように毛包が深く、太い部位には
到達するエネルギーが半分以下に低下してしまうからです。
逆に、1064nmだけを単独で使用すると、
浅い場所の産毛を処理するには非効率的ですし、
1回あたりの痛みもかなりのものです。

そのため私は、男性のヒゲに対しては通常、
1回の施術の中で2〜3つの波長を組み合わせて照射します。
浅い層は755nmや808nmで、
深い層は1064nmで個別にアプローチするのです。
このように施術を行ったところ、その26歳の方は3回目の時点で
「初めて髭剃りの周期が長くなった」とおっしゃいました。
以前の10回でも見られなかった変化を実感されたのです。

ウィ・ヨンジン院長のポイントまとめ
男性のヒゲは毛包の深さがそれぞれ異なるため
1つの波長だけでは、どこかの層を必ず逃してしまいます。
「何回受けたか」よりも「どの波長をどのように組み合わせたか」が
効果を決定づける本当の鍵となります。
結局、私は単一と複数波長のどちらを受けるべきですか?
表にまとめると以下のようになります。
区分 | 単一波長 | 複数波長の組み合わせ |
|---|
適した対象 | 産毛・薄いヒゲ | 太くて深いヒゲ |
平均回数 | 8〜12回以上 | 5〜8回 |
痛み | 普通 | 普通〜やや強い |
1回あたりの費用 | 比較的リーズナブル | 10〜20%高い |
残存率 | 深い毛包が残りやすい | すべての層で均一に減少 |
ただし、複数波長がどちらにしても絶対に正解というわけではありません。
ヒゲがもともと薄く、青みなどの色味だけが気になる方であれば、
単一波長でも十分に満足いただける場合があります。
しかし、髭剃りをしても青く透けて見える、
いわゆる「青ヒゲ」タイプの方なら、複数波長を選ぶのが正解です。

ここまでお読みになったなら、こんな疑問が湧いてくるはずです
Q1. 複数波長にすると、痛みはどのくらい強くなりますか?
1064nmは本当に痛いです..
1064nmが照射される時の「パチパチ」と弾ける感覚は、
単一波長よりも、もう少し重く響く感じがします。
しかし、実際に診察室でお話を伺うと、
「思ったより我慢できるレベルですね」とおっしゃる方が多いです。
麻酔クリームを塗れば、感じる痛みは
1段階ほど和らぎます。
そして、こちらも非常によく質問されます。
Q2. 何回くらい受ければ髭剃りの周期が長くなりますか?
1〜2回で「お、減ってきた」と実感される方は半分もいません。
通常、3回目あたりから髭剃りの間隔が1日、2日と伸び、
5〜6回を過ぎた頃から本格的に薄くなっていきます。
基本的なセッションは、2〜4週間間隔で5〜8回を推奨しています。
ただし、ホルモンの影響で新しく生えてくるヒゲもあるため、
完全に終了するのではなく、「維持管理」として継続される方も多くいらっしゃいます。
最後に、こちらの点についても触れておきます。
Q3. 施術後の毛嚢炎や色素沈着のリスクはありますか?
多くの方が誤解されている部分なのですが、
毛嚢炎は施術そのものよりも、
施術直後の髭剃りや洗顔ケアが原因で起こることがほとんどです。
施術後24時間はカミソリを当てず、
ぬるま湯のみで優しく洗顔することをおすすめします。
色素沈着は、お肌の色が暗めの方、または
施術直後に強い紫外線を浴びた場合に稀に生じることがあります。
そのため、特に夏の時期に施術を受けられる方には、
SPF50以上の日焼け止めを必ず塗るようにお伝えしています。
次のコラムでは「男性のヒゲ脱毛5回目、実際に診察室で見られる変化」をご紹介します。
同じ複数波長の施術を受けても、なぜ人によって
効果を実感するタイミングが異なるのかについて、
33歳と26歳の2つの症例を比較してお見せいたします。
以上、ウィ・ヨンジンでした。
ご来院前の質問はカカオトークでのご相談も可能です。
あわせて読みたい記事