レディエッセの見積もりはcc単価だけでは比べられません。希釈倍率・施術範囲・予定回数の3つの欄を埋めると2つの金額が並ぶ理由をまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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「レディエッセは1ccいくらですか」という質問は、いざ見積書を前にすると噛み合わなくなることがあります。同じほうれい線のご相談でも、あるクリニックは1本、別のクリニックは2本に首まで含まれ、さらに別のところは回数だけが書かれている、といった具合です。
先に結論をお伝えすると、レディエッセの料金はcc単価ひとつで決まるものではありません。同じ1.5mLの1本でも、原液に近い使い方ならくぼみを補うボリューム治療になり、リドカインと生理食塩水で4倍まで希釈すれば、広い範囲に浅く行き渡らせて肌のキメやハリを狙う治療に変わります。目的が変われば必要な本数も回数も変わり、金額はそこで分かれます。
本記事では、見積書のどこを見れば2つの金額を並べて比べられるようになるのかを、希釈倍率・施術範囲・予定回数の3点に絞って解説します。
見積もりがクリニックごとに揃わない理由
ほうれい線とひとことで言っても、診察室ではその部分を一枚の層としては見ません。しぼんだボリューム、薄くなった真皮、下方向に移動した支持組織が重なった結果であることが多く、層ごとに手の入れ方が変わるためです。ビューティーストーン医院のウィ・ヨンジン院長は、部位の名前を聞くとまず層に分けて書き出し、層ごとに使える選択肢を横に並べておくやり方をとります。見積書がクリニックごとに違う最初の理由はここにあります。どの層から先に手をつけるかが違えば、同じ製品名の下でも本数と回数が変わってくるからです。
レディエッセはCaHA*の微粒子がゲルに含まれた製品で、埋めることとコラーゲンを促すことを同時に狙って使われます。臨床エビデンスをまとめた系統的レビューでも、CaHAが初期にI型・III型コラーゲンの産生を促し、その後III型がI型に置き換わるリモデリングの過程をたどると整理されています。埋める働きと促す働きが同じ製品の中に同居しているため、どちらを主に使うかで使い方そのものが分かれます。
CaHA(カルシウムハイドロキシアパタイト)*:骨や歯の無機質に近い成分です。微粒子の形で皮内に入り、コラーゲンの産生を促す働きが期待されています。

原液と希釈は、同じ製品でも別のプランです
希釈は感覚で行うものではなく、倍率として決まっています。目もとの施術を扱った臨床報告では、1:1はCaHA1.5mLにリドカイン1.5mL、1:2はそこに生理食塩水1.5mL、1:4は生理食塩水4.5mLを加える配合として整理されています。同じ1本から出発しても、希釈後の準備量は3mL、4.5mL、7.5mLへと広がっていきます。
原液に近い使い方:深めに、狭い範囲へ。支えを失ったくぼみを補う目的です。
中間の倍率:ある程度の支えを残しながら、範囲を広げます。
高い倍率の希釈:浅く広く行き渡らせ、形よりもキメやハリを狙います。
倍率が上がるほど、目的はボリュームづくりからバイオスティミュレーション*寄りに移っていきます。首の部位を扱った研究では、1:2以上に希釈するとボリュームを作るよりも生体刺激の方向に働き、浅く入れても結節ができにくい形で広がると説明されています。同じ目もとの報告では、希釈が少ない側の方が持続は長い傾向だったと付け加えられており、この点は見積書では回数の欄に表れます。持続が長い方は1回で完結する計画になりやすく、刺激を狙う方は間隔を空けて積み上げる計画になりやすいからです。
バイオスティミュレーション*:かさを足して形を作るのではなく、肌が自らコラーゲンを作る働きを促す考え方です。
まとめると、原液側は「くぼみを補い、比較的長くもたせる」、希釈側は「広い範囲のキメやハリに働きかけ、回数で積み上げる」に近い方向です。見積書にはどちらも同じ「レディエッセ」と書かれますが、実際には別の計画です。

見積書で確認したい5つの欄
層が決まれば、見積書は数字の羅列ではなく5つの質問に変わります。書かれていない欄があれば、そのまま聞いていただいて問題ありません。
見積書の欄 | こう書かれていたら | こう聞けば分かります |
|---|---|---|
用量 | 「レディエッセ 1回」 | 1.5mL 1本なのか、分けて使うのか |
希釈 | 記載なし | 原液か、希釈か。希釈なら何倍か |
リドカイン | 「麻酔込み」 | 配合に入っているのか、表面麻酔か |
施術範囲 | 「ほうれい線」 | 中顔面や口角まで含まれるのか |
回数 | 「1回の金額」 | 間隔を空けて何回を想定した計画か |
とくに回数の欄は注意して見たいところです。先ほどの首の研究では、希釈した施術を45日間隔で2回行う設計になっていました。「1回の金額」だけが書かれていて予定回数が示されていない場合、総額の見え方が変わってきます。個人差がありますので回数を前もって固定することは難しいのですが、何回を想定した見積もりなのかは、伺えばその場で分かります。

ボリューム層か、肌質層か
層を分けたら、層ごとに選択肢を並べるのが次の手順です。しぼんだボリューム層であれば、原液に近いレディエッセとヒアルロン酸フィラーが候補になります。分かれ目は、戻せるかどうかです。ヒアルロン酸は分解酵素で溶かすことができますが、レディエッセにはその方法がありません。初めて入れる部位であれば、この違いを先に確認しておくと安心です。
肌質・真皮層であれば、希釈したレディエッセとジュベルックのようなコラーゲンブースターが並びます。広い範囲を一度に覆いたい場合は希釈側、細かなキメを何回かに分けて積み上げたい場合はブースター側が向いています。どちらが優れているという話ではなく、答えたい質問が違うだけです。
ソウル・ハプチョン(合井)のビューティーストーン医院では、くぼみと皮膚の薄さのどちらが先かを確認したうえで、その結果を層に分けて書き出します。層ごとに選択肢を並べ、本数・希釈倍率・予定回数をそれぞれ明記しておくと、他院の見積もりと項目どうしで突き合わせられるようになります。
金額を動かすのは、希釈倍率、施術範囲の広さ、予定回数、そしてリドカインが配合なのか表面麻酔なのかという4点です。cc単価ひとつでは、この4つを表しきれません。

リスク・副作用とダウンタイムの考え方
施術は部位に応じてカニューレか細い針で行います。希釈した施術は広い範囲に多くの点へ分けて入れるため、少し時間がかかる傾向があります。
腫れや内出血が生じる場合がありますが、数日のうちに落ち着くことがほとんどです。個人差はありますので、予定が立て込んでいる週は避けておく方が安心です。レディエッセはヒアルロン酸のように溶かして戻す方法がないため、入れる位置と量は時間をかけて相談しておきたいところです。
赤みが広がる、痛みが落ち着かずに強くなる、発熱があるといった場合は、様子を見ずに速やかに医師へご相談ください。

まとめ
cc単価は出発点にはなりますが、それだけで総額が決まるわけではありません。同じ1本が、原液なら狭く深いボリューム治療に、4倍希釈なら広く浅い肌質治療に変わるからです。
ただし施術にはリスクも伴いますし、方法や回数は肌の状態によって変わります。ご自身の状態を理解したうえで、医師と相談して決めることが大切です。
「レディエッセはいくらなのか」で迷われている方は、見積書の希釈と回数の2つの欄を埋めるところから始めてみてください。ソウル・ハプチョン(合井)のビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。









