洗顔後にヒリヒリする肌。施術を検討するときは、効果よりもまず「耐えられるか」が大切です。強度と間隔で考える、敏感肌向け施術ガイドです。
洗顔後に頬がヒリヒリしたり、化粧品を1、2点変えただけでも数日間ほてったりする方がいらっしゃいます。このような肌状態の時に施術を検討する場合、「効果の高い施術」よりも「自分の肌が耐えられる施術」が最優先になります。
結論から言うと、敏感肌だからといって施術自体が禁止されているわけではありません。ただ、真皮へのダメージが大きい施術は、ダウンタイム中の紅斑が長引いたり、副作用がよりはっきりと現れたりすることがあるため、出力と間隔を調整して設計します。同じレーザーでも 出力やパス数を抑え、一度で解決しようとする欲を出さないようにします。
敏感肌が施術において弱点となるポイント
敏感肌とは、肌のバリア機能が平均よりも薄かったり、神経反応が過敏になっていたりする状態を指します。この状態で施術を受けると、2つの反応が通常より強く出ます。1つ目は、施術直後の紅斑やヒリヒリ感が長引くことです。2つ目は、回復期に色素沈着(PIH)が発生する確率が少し高くなることです。
そのため、施術自体を避けるのではなく、出力を抑えて回数を重ねていくアプローチで設計します。一度に深く作用させて結果を急ぐよりも、マイルドに少しずつ数回に分けて行い、刺激が静まる時間を十分に与えるアプローチのほうが、より安全に届きます。

低刺激な施術カテゴリーから見ていく
LEDマスク、非剥離型トーニング(低出力ピコ・NDヤグ)、低出力のIPLなどは、表面への刺激が少ない方です。真皮の奥深くにダメージを与える代わりに、表面の色素や血管だけに短時間作用するため、施術当日のほてりが1~2時間以内に治まる方も多くいらっしゃいます。
スキンブースター系(リジュランHB、ジュベ룩、一部の水光注射など)も表面への刺激は少ない方ですが、注射すること自体が負担になる方の場合は、麻酔クリームを十分に塗布したり、極細の注射針を使用するメニューを選択してスタートします。一度に強く行うより、3~4週間の間隔で回数を重ねる方法が刺激を分散させてくれます。

刺激が大きい施術にはどのように対処するか
CO2フラクショナルやエルビウムヤグなどの剥離型レーザー、RFマイクロニードル、高出力のIPLなどは、効果が高い分、表面への刺激も同様に大きくなります。これらの施術がどうしても必要な方の場合は、2つのポイントを押さえて対応します。
まず、施術の出力を医師と相談して引き下げます。通常レベルが「5」であれば「2〜3」からスタートし、肌の反応を見ながら、次回の施術で少しずつ上げていきます。第二に、施術の前後1週間ほどは レチノール、AHA、BHA などの刺激成分が入ったスキンケアをしばらくお休みします。同じ施術であっても、保護バリアが回復した状態で受ければ、ダウンタイムは短く済みます。

カウンセリング前に準備しておくと良い情報
美容皮膚科で初めて会う医師に「敏感肌です」とだけ伝えても、どの程度敏感なのかが分かりづらいものです。次のような情報を簡単に整理して持参すると、施術の出力レベルをより正確に見極めてもらえます。普段どのような化粧品で刺激を感じるか、過去の施術後何日間くらい紅斑が続いたか、化粧品アレルギーやアトピーの既往歴があるか、などです。
特に、過去に受けた施術の回復期間が平均より長かった場合、その情報は最も明確な手がかりになります。同じ施術を再び受けるにしても、出力をそれだけ下げるか、それとも別の施術の種類に切り替えるかを決める基準になります。この記事は一般的な情報をまとめたものであり、ご自身の肌に合った施術の出力レベルは、実際に直接医師に相談して決定してください。

よくある質問
Q. 敏感肌ですが、レーザー施術を受けても大丈夫ですか?
A. 受けていただけます。ただし、出力を1段階下げてスタートし、施術の間隔を通常より長めに空けてください。最初の1回目で紅斑が何日続いたかを記録しておくと、次回の施術の出力を決める際に大変役立ちます。
Q. 施術の前後は、どのようなスキンケアをすればよいですか?
A. 施術の1週間前から、レチノール、AHA、BHA、スクラブ製品などの使用は一時的にお控えください。施術後は、保湿剤と日焼け止めだけで十分にケアできます。新しいスキンケア製品を施術直後に使い始めることは避けてください。
Q. 施術後にPIH(炎症後色素沈着)が起きた場合はどうすればよいですか?
A. 日焼け止め対策をいつも以上に徹底行い、刺激となる成分は減らしてください。通常、2〜6ヶ月かけて自然に薄くなっていきますが、2ヶ月が過ぎても状態が変わらない場合は、トーニングなどの色素治療について別途ご相談されることをおすすめします。
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