ほうれい線や頬に入れる短い糸リフトをめぐる3つの誤解を、糸が働く仕組みと効果の持続期間をもとに、やさしく整理しました。
糸リフトと聞くと、横にぐっと引っ張られて表情がこわばった顔を思い浮かべる方は少なくありません。そのため、ほうれい線や頬のたるみが気になっていても「かえって不自然になってしまうのでは」と、なかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
ただ、ほうれい線のまわりや頬の前側に短く入れる糸は、多くの方が想像する大がかりなリフトとはかなり性質が異なります。顔全体を引き上げるというより、下がってきた部分を部分的に支える施術に近いものです。
ひとつお伝えしておくと、糸リフトをめぐる不安の多くは、さまざまな施術をひとまとめにとらえることで生じた誤解です。糸の長さや入れ方、ご自身のたるみの程度によって結果が変わるため、誤解をひとつずつ解いていくと、自分の顔に合うかどうかの判断がしやすくなります。
この記事でわかること
短い糸が、顔をぐっと引き上げる施術とどう違うのかがわかります
糸リフトの効果が半永久的ではない理由を理解できます
ほうれい線にフィラーと糸のどちらを検討するか、判断の目安が持てます
誤解を解いたうえで、短い糸が向いているケースを見極められます
誤解その1:糸リフトは顔をぐっと引っ張る?
これはよくある誤解です。顔の横側の深い層まで長い糸を入れて広く引き上げる方法もたしかにありますが、ほうれい線や前頬に使う短い糸は、むしろその反対に近いものです。皮膚のすぐ下の浅い層に複数本を細かく入れ、たるむ方向を整えながら、下りてきた組織をそっと支える程度にとどまります。
そのため、強く引っ張って表情がつっぱるような変化ではなく、たるみの流れをゆるやかに戻していくイメージに近いといえます。短い糸が組織を引っかけて支えている間に、そのまわりでコラーゲンの生成が促される働きも合わさって作用します。
もちろん、たるみがすでにはっきり進んでいる場合は、短い糸だけでは物足りないこともあります。そうしたときは、長いコグ糸*や別のリフト治療をあわせて検討するほうが合っていることもあります。
コグ(cog)*: 糸の表面にある小さなトゲのことです。このトゲが組織を引っかけて、上向きに支える役割を果たします。

誤解その2:一度やれば半永久的に長もちする?
効果が半永久的に残ると期待される方は少なくありませんが、短い糸の多くは、時間が経つと体内で吸収される素材を使っています。糸リフトはたるんだ組織を糸で支えて固定し、そのまわりにコラーゲンが生成されるよう促す仕組みで働き、効果は一般的に1〜3年ほどといわれています。
特に、溶ける糸は分解が進むにつれて、初期のリフト効果が時間とともに徐々に薄れていくという観察があります。そのため、一度で完結する施術というより、コラーゲンを刺激する働きも含めて経過を見ながら次のタイミングを決めていく施術と考えるのがよいでしょう。以下は、効果が時間とともにゆるやかに薄れていくおおよその体感イメージです。


誤解その3:ほうれい線にはフィラーが正解?
ほうれい線というとフィラーを思い浮かべやすいのですが、この2つはアプローチの方向が異なります。フィラーがくぼんだ溝を埋めてボリュームを足すものだとすれば、短い糸は下りてきた組織を上へ支えて向きを整えるものです。ほうれい線は頬の脂肪が下がって折り込まれるケースが多いため、埋めるだけでは、くぼみは補えても、たるみの流れは残ることがあります。
実際に糸の表面のトゲが頬の脂肪とSMAS*層を引っかけて上方向に引き上げ、ほうれい線の溝を浅くする仕組みが、臨床研究でも報告されています。そのため、ほうれい線はフィラーと糸のどちらかが正解というより、ご自身のほうれい線がボリューム低下によるものか、たるみが重なったものかによって、分けて考えたり、あわせて検討したりするケースが多くなります。
SMAS*: 顔の皮膚の下で筋肉と脂肪を支えている筋膜層のことです。たるみを引き締める際によく話題にのぼります。
次のような場合は、施術を見合わせるか、事前に相談されることをおすすめします。
妊娠中・授乳中の方
施術部位に活動性の炎症や感染がある方
ケロイド体質の方や、傷が治りにくい方

なぜ合井のBeautyStoneなのか
合井のBeautyStoneでは、施術をおすすめする前に、ご自身のほうれい線がどんな要因から生じているのかという見極めを先に共有するようにしています。ボリュームの低下が主な原因なのか、頬のたるみが重なった状態なのかによって、フィラーを検討するか短い糸を検討するかが分かれるためです。ソウル・合井(ハプチョン)駅から徒歩圏内の小さなクリニックですので、お一人おひとりのほうれい線のパターンを見ながら、方法と順番を一緒に決めていく進め方ができます。

誤解を解くと見えてくる、短い糸が向いているケース
これまで見てきたように、短い糸は顔をぐっと引っ張る施術ではなく、部分的に支える施術です。そのため、たるみが始まったばかりの段階であったり、ほうれい線の上あたりの前頬が少しくぼんで下がってきた程度であれば、短い糸で自然に整うケースがあります。
反対に、頬やフェイスラインまで重みをもって下がってきた状態では、短い糸だけでは足りないこともあるため、別の施術もあわせて考えるほうがよいでしょう。施術直後は、軽いつっぱり感や腫れ、内出血が出ることがありますが、多くは数日かけて落ち着いていき、その早さには個人差があります。本記事は一般的な情報を整理したものですので、実際に施術を受けるかどうかや方法は、ご自身の顔を直接診た医師と相談して決めることが大切です。

よくある質問
Q. 短い糸リフトは、施術したことが目立ちやすいですか?
A. 浅い層に部分的に入れる方法のため、強く引っ張られるような変化ではなく、腫れが落ち着けば大きく目立つことは少ないほうです。ただし、糸を浅く入れすぎると透けて見えたり触れて感じられたりすることがあるため、挿入する深さを見極める判断が大切になります。
Q. フィラーと短い糸は一緒に受けても大丈夫ですか?
A. ほうれい線にボリュームの問題とたるみが重なっている場合は、あわせて検討されることもあります。ただし、どちらを先に行うか、同時に行うかは、ご自身の状態によって変わるため、医師と相談して決めるのがよいでしょう。
Q. 効果が薄れてきたら、また受ける必要がありますか?
A. 糸が溶けたあとにも、コラーゲンを刺激した働きがある程度残るケースはありますが、たるみが再び進んできた場合は、タイミングを見て改めて検討することになります。半永久的に維持される施術ではない、と理解しておくのがよいでしょう。
Q. 回復にはどのくらいかかりますか?
A. 腫れや内出血は数日のうちに落ち着くことが多いですが、その早さには個人差があります。大切なご予定がある場合は、余裕をもってタイミングを選ばれることをおすすめします。
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