理想の顔写真は、同じ顔の見本ではなく好みの方向を伝える材料です。自撮りで鼻が約30%大きく写る理由、なりたい形の伝え方、すぐ連絡したい副作用、当日伝えることをまとめました。
Published
Updated

Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
→
理想の顔写真は、そのまま再現する見本ではなく、好みの方向を伝える材料として見せるのがおすすめです。フィラー(ヒアルロン酸など)は入れた場所にボリュームを足すもので、骨格や皮膚の厚みまで写真の人と同じにはできません。
写真を持っていくこと自体は役に立ちます。ただ、自撮りの写真はレンズとの距離で形がゆがむため、比べる写真の撮り方にも注意が必要です。
この記事の要点
理想の写真は「どこを・どの方向に」を伝える材料として使い、同じ顔を目標にしないことが大切です。
自撮りの目安:約30cmの距離で撮ると、遠くから撮った場合に比べて鼻が約30%大きく写るという計算があります。
赤み・腫れ・押したときの痛み・あざは、7〜14日ほどで治まることがほとんどです。
肌が白くなる、まだら模様や青紫色に変わる、見え方がおかしいときは、すぐに診察が必要です。
理想の顔写真を見せれば、同じ形にできる?
同じ形にはなりません。写真の人とは、骨格、皮膚の厚み、もともとのボリュームが違うためです。同じ量を同じ場所に入れても、土台が違えば仕上がりも変わります。
カウンセリングでは、院長がまず顔全体のバランスと左右差を見て、写真のどの部分が自分の顔に合うかを確かめます。肌の状態によっては、フィラーより別の施術のほうが合うと分かることもあります。
控えめに入れたほうが、自然に見えやすくなります*。たとえば唇がもともと薄い方が急に厚くすると、不自然に見えることがあります。
*米国皮膚科学会の患者向け案内の考え方です。

自撮りの自分の顔写真は、どこまで信じていい?
自撮りの写真は、そのまま信じないほうが安全です。スマートフォンを顔に近づけて撮ると、レンズに近い鼻が実際より大きく写ります。
この歪みを計算した研究では、約30cmの距離で撮った写真は、遠くから撮った場合に比べて、鼻の大きさが男性で30%、女性で29%大きく写りました。実際の顔を測ったのではなく、計算モデルで求めた数字です。それでも、自撮りの顔と鏡や写真の顔が違って見える理由のひとつになります。
カウンセリング用の写真は、ほかの人に1.5mほど離れて撮ってもらいましょう。正面と左右の横顔を、同じ照明で撮っておくと比べやすくなります。

なりたい形は、カウンセリングでどう伝える?
伝えるときは、写真よりも「どこを、どのくらい、どちらの方向に」を言葉にするのが近道です。次の4つをメモしておくと、話がまとまりやすくなります。
いちばん気になる部位(例:横顔のあご先、正面の額の丸み)
変えたい程度(少しだけ、はっきりと)
変えたくないところ(例:笑ったときの印象)
以前受けた注射や施術と、その時期
あわせて、効果が一時的か長く残るタイプか、自分に副作用が出やすい点はあるかを質問しておくと、選択肢を比べやすくなります。

フィラーの副作用:様子を見てよい反応とすぐ連絡する症状
注射した部分の赤み、腫れ、押したときの痛み、ときどき出るあざは、一時的な反応です。7〜14日ほどで治まることがほとんどです。
次の変化は、血管に関わるまれな合併症の可能性があります。様子を見ずに、すぐに診察を受けてください。
注射した部分の肌が白くなる:すぐに医師の診察を受けてください
肌が網目のようなまだら模様や、くすんだ青紫色に変わる:すぐに医師の診察を受けてください
強い痛みが出る、数日後に水ぶくれができる:すぐに医師の診察を受けてください
見え方がおかしい、視界が欠ける:すぐに近くの救急外来へ向かってください
世界の報告をまとめた総説では、フィラーのあとに見え方の異常が出た98例のうち、多くは視力が戻りませんでした。脳の症状を伴った例も23.5%ありました。起きた部位は眉間が38.8%、鼻が25.5%と多く、こうした部位ほど注意が必要です。

韓国旅行の日程の中でフィラーを受けるときの注意点
睡眠麻酔を使った日を除けば、施術を理由に帰りの飛行機を延ばす必要はありません。
フィラーは、その日のうちに形が変わる施術です。1回の施術は15〜30分ほどで、1回の来院で終わります。ただし腫れが引くまでは、形の評価が早すぎることがあります。
帰国後に形や腫れが気になったら、LINEで同じ角度の写真を添えてご相談いただけます。肌の色の変化や見え方の異常があるときは、まず現地の医療機関で診察を受けてください。

まとめ:フィラーのカウンセリング当日に伝えること
カウンセリングの前に、持病や飲んでいる薬を伝えることが大切です*。特に次のものはお知らせください。
*米国皮膚科学会の患者向け案内の基準です。
アレルギー、出血しやすい病気、心臓の病気、口唇ヘルペスが出やすい体質
以前受けた注射や、体に入っている人工物
ワルファリン、アスピリン、イブプロフェンなどの薬
ビタミンE、セントジョーンズワート、ニンニクやショウガのサプリメント
当治療は自由診療(保険適用外)です。費用は部位・使用量により異なります。主な副作用とすぐ連絡する症状は、上の副作用の項目にまとめています。
ご相談の際は、「写真のどの部分を、自分の顔ではどの深さにどのくらい入れるのか」を最初に確認すると、仕上がりの見通しを立てやすくなります。ソウルのハプチョン(合井)にあるビューティーストーン医院では、LINEでのご相談を承っています。日本人スタッフが在籍しているので、日本語でそのままご相談いただけます。最初のメッセージには、離れて撮った正面と横顔の写真、理想の写真、希望日を添えてください。
参考にした資料








