頬骨の上のその部分だけメイクがひび割れるなら、保湿不足ではなくシミのサインです。仕組みから対処法までまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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毎朝同じ部分のメイクが浮いて見えると、保湿が足りないのかなと思ってクリームをさらに塗り重ねてしまいますよね。それでも、その一箇所だけがマットで、メイクがひび割れて見えると、もどかしい気持ちになります。頬骨の上や額の上部、ポツンとある茶色い跡 — 老人性色素斑(solar lentigo)がある場所でよく見られる現象です。
結論から申し上げますと、シミの部分で化粧が浮いてしまうのは、保湿の問題ではなく、メラニンが皮脂の流れを妨げているからです。保湿クリームをいくら塗っても、シミ自体を除去しなければ、その部分だけがマットになってしまう現象は続いてしまいます。
老人性色素斑(solar lentigo)*:紫外線の蓄積によってメラニンが一箇所に集まり作られた茶色い色素斑です。肝斑とは異なり、境界線がはっきりしており、点のように存在しています。
シミがある部分はメラニンの密度が違います
シミは紫外線が長年蓄積された場所に、メラニンが集中してできた色素斑です。表面上は茶色い点のように見えますが、その下の表皮のメラニン細胞が、普段よりメラニンを多く作り出し、一箇所に溜め込んでいる状態です。
このメラニンの塊は、皮脂腺や毛穴の流れに微細な影響を与えます。同じ面積の他の皮膚よりも皮脂が表面へ上がってくる通り道がわずかに塞がれるため、シミのある場所は周囲よりも皮脂と水分のバランスが異なる形で保たれます。

メイクがマットになるのは皮脂の流れの問題です
シミのある部分は、周囲の皮膚よりも皮脂の分泌量が少なかったり、表面の角質パターンが少し異なっていたりします。メイク下地が密着する際、微細に異なる質感で定着するため、同じファンデーションを同じ量だけ塗っても、シミのある部分だけが乾燥してマットに見えてしまいます。
保湿クリームをさらに重ねて塗っても、表面の水分が一時的に増えるだけで、メラニンが表皮内に集まっている構造自体は変わりません。そのため、保湿 → 1〜2時間後に同じようにマット化する → 再び保湿、というパターンが繰り返されます。シミのある位置だけをピンポイントにメイクが浮く場合は、保湿ではなく色素そのものにアプローチすべきだというサインです。

シミを取り除いてこそメイクの質感が整います
シミは色素斑であるため、メラニン自体を分解しなければ薄くなりません。よく行われる施術は、Qスイッチレーザー(532nmまたは1064nm)やIPLですが、シミの一箇所に対して1〜3回ほど施術を行うと、薄くなるケースが多いです。シミが薄くなると、その箇所の皮脂の流れや角質パターンも周囲と同様に戻るため、マットに浮いて見えていたメイクの問題も一緒に解決されます。
ただし、施術後1週間〜10日ほどは、その部分がカサブタで覆われてから剥がれ落ちます。この期間はメイクをその場所に直接塗ることが難しいため、スケジュールに余裕がある時期に施術日程を合わせるのがおすすめです。また、紫外線対策も施術後2ヶ月ほどはさらに意識する必要があります。日焼けを放置すると、シミが再び濃くなってしまうケースが多いためです。

シミと肝斑が混ざっている場合
頬骨の上にシミと肝斑が一緒にできている方も多くいらっしゃいます。どちらも茶色いですが、肝斑は女性ホルモンや紫外線が同時に刺激を与えて作られた慢性の色素なので、シミのように1〜2回のレーザーでは除去できません。2つの色素が混在している場合、まずはシミを先に取り除き、その後に肝斑はレーザートーニングや美白外用薬で別途ケアするという、切り分けたアプローチが安全です。
この記事は一般的な情報をまとめたものであり、シミと肝斑の判別や施術の選択は、ご自身の皮膚を直接診察した医師と相談して決定してください。

よくある質問
Q. シミが薄くなれば、メイクの浮きも完全に消えますか?
A. メラニンが薄くなるにつれて、皮脂や角質のパターンが周囲と似てくることが多いですが、100%一致するまでにはもう少し時間がかかります。通常、施術後2〜3ヶ月以内にメイクのなじみが良くなってきます。
Q. 保湿を徹底すればシミは薄くなりますか?
A. 保湿だけでメラニン自体を薄くすることはできません。保湿は刺激を抑えるためには良いですが、色素自体には施術や美白外用ケアが必要です。
Q. 一度にすべて施術することはできないのですか?
A. 面積が狭ければ一度に可能ですが、複数の場所にシミが散らばっている場合は、回復にかかる負担を考慮して、2〜3回に分けて行うケースが多いです。
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