色素沈着治療、レーザーだけでは改善しない理由があります。炎症後色素沈着のメカニズムと波長別のアプローチ、ケース別の進め方を整理しました。

施術前にお読みください
Q. 施術後の茶色い跡は、
レーザーを追加で受ければ早く消えますか?
A. むしろ、さらに濃くなってしまうケースが多くあります。
炎症が残っている状態でさらにエネルギーを加えてしまうと、
メラニン細胞がより刺激を受けてしまうからです。
Q. では、原因は何でしょうか?
A. ほとんどは「色素そのもの」ではなく、
その下に潜んでいる「炎症」です。
まずは炎症を鎮めなければ、色素は薄くなりません。
最近、診療室にいらっしゃる方の中で、
「他院でレーザーを5回受けたのですが、
かえって濃くなったような気がします」
とおっしゃる方が非常に増えています。
率直に申し上げますと、私も専攻医だった頃は、
色素沈着を見ると、まずはレーザー治療から考えていました。
しかし、何百もの臨床ケースを経験して初めて
分かったことがあります。
色素沈着は色素自体の問題ではなく、
炎症の問題である場合がはるかに多い、ということです。

一体、何が違うのでしょうか?
色素沈着とは、皮膚内のメラニンが異常に蓄積することによって
発生する、茶色から灰褐色の跡のことを言います。
肝斑とは異なり、色素沈着は
ほとんどが「後天的刺激」が原因です。
ニキビを潰した跡、レーザー後の赤みや傷跡、
傷が治った後に黒ずんでしまった部位。
これらはすべて「炎症後色素沈着(PIH)」です。
肝斑が「ホルモンや遺伝ベース」だとすれば、
PIHは「炎症ベース」なのです。
アプローチ方法が完全に異なります。
ウィ・ヨンジン院長の
核心インサイト
施術後の色素沈着、茶色い跡が消えません
— 院長が教える原因と解決法。

先月来院された30代半ばのお客様は、
他院でトーニングを10回も受けたものの、
色素沈着の境界線がさらにくっきりしてしまった状態でした.
お肌を近くで拝見したところ、色素の下に
ごくわずかな微小炎症が残っていました。
炎症が残っていると、メラニン細胞は
常に刺激のシグナルを受け取ることになります。
そこにさらにレーザーを照射してしまうと、
色素がより濃くなってしまうこともあります。
特に、低いエネルギーでトーニングを繰り返すと、
この「リバウンド色素沈着」が起こりやすくなります。
これは韓国人患者の
約15〜20%で報告されている現象です。
ウィ・ヨンジン院長の核心まとめ
色素沈着が消えない理由は、
ほとんどが「色素」ではなく、
その下の「炎症」が残っているためです。
まずは炎症を抑えてから、波長を選択しなければなりません。
順序を変えるだけで、結果は大きく変わります。

色素タイプ別 診察室分類ガイド
タイプ | 特徴 | 1次アプローチ |
炎症後色素沈着(PIH) | ニキビ・傷跡の後の茶色い跡 | 薬物治療4〜6週間後にレーザー |
肝斑併発型 | 頬骨・額の左右対称型 | 低強度トーニング + トラネキサム酸 |
深い(真皮)色素 | 灰色がかった茶色・青み、平らな形状 | 1064nmレーザー、長めの間隔 |
赤みの残存を伴う | 茶色 + ほのかな赤みが共存 | 血管レーザーを先行した後に色素治療 |
色素沈着の治療は、早ければ2〜3回、
多くは4〜6回以上必要となります。
治療順序を正しく設定すれば、10回受けても消えなかったものが、
目に見えて薄くなる患者様が実際にたくさんいらっしゃいます。
診察室でよくいただく3つの質問
Q1. 自宅で塗る
美白クリームだけでは解決しませんか?
表皮型の色素沈着であれば数ヶ月かけて薄くなることもありますが、
真皮にまで達した色素には限界があります。
6〜8週間使用しても変化がない場合は、
カウンセリングをおすすめいたします。
Q2. 費用と回数は
どれくらいを想定すればよいですか?
PIH基準で、通常は3〜5回程度、
2〜3週間隔で行います。
紫外線対策が不十分であると、6ヶ月以内に再発することがあります。
Q3. 副作用や注意すべき点はありますか?
過剰なエネルギーや短い照射間隔が、
リバウンド色素沈着を引き起こします。
日焼け止めによる紫外線対策は必須です。また、
角質を無理に剥がさないようにしてください。
ご来院前の公式LINE相談も承っております。
以上、ウィ・ヨンジンでした。
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