レチノールを中止するタイミングは、季節ではなく肌バリアの損傷度合いで判断すべき理由と、具体的な基準を整理しました。
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Author
Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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Beautystoneのウィ・ヨンジン院長です。
お読みになる前にまずご確認ください
Q. レチノールは紫外線の強い夏には
絶対に中断しなければなりませんか?
A. 季節が基準ではありません。
肌バリアが崩れているかどうかが本当の基準です。
Q. レチノールを塗っていて肌が剥けてきましたが、
効果が出ているということでしょうか?
A. 角質が剥がれ落ちること自体は正常な反応である可能性がありますが、
「炎症性の赤み」を伴う場合は使用を中止しなければなりません。
"肌荒れが起きている間、
レチノールを中止すべき医学的根拠"
— ウィ・ヨンジン院長 (弘大 Beautystone皮膚科)

レチノールとは?
レチノール(Retinol)はビタミンAの一種で、
肌細胞のターンオーバーを促進し、
シワ、色素沈着、毛穴の改善に
用いられる代表的な機能性成分です。
トレチノイン(医療用医薬品)とは異なり、レチノールは
化粧品にも配合可能ですが、
肌の内部で変換される過程があるため、
刺激反応が遅れて現れる場合が多いです。

肌が「荒れている」間、
なぜ中止しなければならないのか
レチノールを使用して肌が剥ける
レチノイド反応(retinoid dermatitis)の際、
軽い角質の剥離は正常ですが、
バリア機能の崩壊とは区別する必要があります。
レチノールは角質層のセラミド合成を
一時的に減少させますが、
この状態で塗り続けると
改善ではなく慢性的な炎症へとつながります。
かえって色素沈着が深くなったり、
毛細血管拡張が定着してしまったりすることもあります。
まとめると次の通りです。
多少の乾燥や微細な角質は正常ですが、
以下のサインが見られたら、それは中止すべきタイミングです。
[比較] 正常反応 vs バリア機能損傷
区分 | 正常なレチノイド反応 | バリア機能損傷 (中断が必要) |
角質 | 細かく剥がれる、1〜2週間以内に落ち着く | 広い範囲で剥がれる、3週間以上持続する |
赤み | 洗顔後に一時的に赤くなる | 一日中持続する、熱感を伴う |
乾燥感 | 保湿剤でケア可能 | 保湿してもつっぱり、ひりつく |
色素 | 既存の色素が薄くなっている途中 | 新しい茶色いシミが発生する |
水分測定 | やや低下(35〜45%) | 30%以下へ急落 |
どんなに保湿をしてもヒリヒリするかどうかが、
バリア機能が崩れてしまったという
最も簡単なセルフチェックのポイントです。
ウィ・ヨンジン院長の要点整理
レチノールの中断時期は「夏だから」ではありません。
肌バリアのセラミドが枯渇し、
炎症反応が始まったか、
その時点が本当の中断のタイミングです。
季節は付随的な要因に過ぎず、
核心的な基準はご自身の肌状態です。

状況別 レチノールの中断・再開戦略
1. レーザー施術の前後
施術前は最低5日から7日は中断する必要があります。
バリア機能が弱まった状態で施術を受けると、
炎症後色素沈着(PIH)のリスクが跳ね上がってしまうからです。
2. 季節の変わり目(換気期)
実際にさらに注意すべき時期は、
夏ではなく季節の変わり目です。
湿度が下がりバリア機能がストレスを受けるうえに、
さらにレチノールまで使用するとダブルの打撃になるためです。
3. 妊娠中・授乳中
レチノイド系は催奇形性の可能性があるため、
妊娠の可能性が少しでもある場合は直ちに中断するのが適切です。
4. ピーリング・スクラブを併用中
AHAやBHAのような酸性のピーリングと併用すると、
肌が傷つく速度が2倍早くなります。
必ず使用する日を分けてください。

中断後に再開する時
— こちらの方が重要です
中断期間が2週間以上になると、
適応していた耐性がリセットされます。
そのため、再開する時は
低い濃度(0.025〜0.05%)から
週2回程度でスタートするのが安全です。
再適応の期間を経れば、今度はより安定して
高濃度まで上げることができます。
バリア機能が回復した状態から始めるからです。
よくある質問
Q1. レチノールをやめると
肌がまた悪くなりますか?
一日で元の状態に戻るわけではありません。
ただ、長期的には
ターンオーバーの速度が本来に戻るため、
十分に肌を休ませてから安全に再開することをおすすめします。
Q2. レチノールの代わりに
バクチオールに変えてもいいですか?
バクチオールは刺激がはるかに少ない、優れた代替案です。
ただし、シワ改善が目的であれば、レチノールを
安全に使う方法を学ぶ方がより効果的です。
Q3. トラブルがひどくなったら
皮膚科に行くべきですか?
3日から5日以内に好転しない、またはジュクジュクした浸出液を伴う場合は、
必ず診察を受けていただく必要があります。
自己判断で放置すると、色素沈着が定着してしまう場合があります。
以上、ウィ・ヨンジンでした。









