男性は真皮が厚く皮脂も多い傾向があるため、同じ設定では深い層まで熱が届きにくい場合があります。髭周りで気をつけたい点と、出力より回数を分ける考え方をまとめました。
同じリフティング施術を受けたのに、周りの女性より変化を感じにくい。男性の方から、そんなご相談をいただくことは少なくありません。
反対に、髭が生える範囲だけが数日後に敏感になったというお話もよくうかがいます。セルフケアでたるみの土台を変えることは難しく、高周波リフティングを調べ始めるのもこの時期です。
本記事では、男性の肌でオリジオXの設定をどう考えるとよいのか、そして髭周りで何に気をつけるべきかについて詳しく解説します。「男性だから出力を上げればいい」と考えていた方は、ぜひ参考にしてください。
男性の肌が熱に違う反応を示す理由
ここでは、同じ設定でも変化の出方が違ってくる構造的な理由を整理します。
高周波リフティングは、肌の表面ではなくその下の真皮*に熱を届け、コラーゲンが新しくつくられる流れを促す施術です。ですから、真皮がどのくらい厚いかが、熱が届かなければならない距離を決めます。
*真皮: 表皮の下でコラーゲンと弾力繊維が肌を支えている層です。高周波リフティングが実際にねらう場所です。

測定データを見ると差は明確です。健康な成人118名の顔を高周波超音波で測定した研究では、前額の真皮が男性1.17mm・女性0.86mm、こめかみが男性1.06mm・女性0.80mmで、多くの部位で男性のほうが有意に厚かったと報告されています(顔の皮膚の厚みの男女差に関する研究)。同じ出力で同じ時間をかけても、届く深さが変わってくるということです。
厚みだけの問題でもありません。男女の皮膚の違いを整理した皮膚科の文献では、水分、経皮水分蒸散量、皮脂、微小循環、色素、厚みが、おおむね男性で高くなると説明されています(男女の皮膚の性差に関する文献)。皮脂が多いと表面が滑りやすく、機器の接触が均一になりにくい場合もあります。

髭が生える範囲を分けて考える理由
以下では、髭の範囲だけを別に設計する理由を紹介します。
髭が生える場所には毛包*が密に並んでいます。そしてこの場所は、施術の前からすでに刺激を受け続けている区域です。
*毛包: 毛が生えてくる皮膚の中の袋状の構造です。髭の範囲では、この構造が密に、そして深く位置しています。
髭の部分の偽性毛包炎の患者24名を調べた研究では、18名(75パーセント)が縮毛で、剃るときに皮膚を引っ張る習慣と、毛が曲がるほど伸びた長さがリスク要因として挙げられ、ダーモスコピーでは線維化と埋没毛が観察されたと報告されています(髭の部分の偽性毛包炎の所見に関する研究)。熱をのせる前から、微細な炎症と線維化が進んでいる可能性がある区域だということです。
状況 | 気をつけたい理由 | カウンセリングで扱う方向 |
|---|---|---|
剃った直後 | 表面に微細な傷が残っています | 施術日を数日ずらして組みます |
埋没毛が見える | すでに炎症が進んでいます | その場所を先に整えてから考えます |
縮れた髭 | 毛が再び潜り込みやすいです | 施術後に剃る時期も一緒に決めます |
フェイスラインをねらう | 髭の区域と重なります | 出力を分けて設定します |
ニキビが同時にある | 刺激が重なる場合があります | 炎症を落ち着かせてから考えます |
※個人差があります。
先に触れたように、男性の肌では深い層まで熱を届ける必要があります。一方で髭の区域は、その反対に控えめに扱いたい場所です。顔全体を一つの設定で進めず、区域を分けて組むほうが安定すると考えられます。

出力を上げるより回数を分ける考え方
ここでは、設定を決めるときの目安を紹介します。
出力を上げる目的は、真皮の温度を目標の範囲まで持ち上げることにあります。際限なく上げるのではなく、決まった範囲の中で保つことが要点です。
豚の皮膚に非侵襲のモノポーラ高周波を用いた研究では、低い設定で真皮温度が50℃、中程度の設定で60℃、高い設定で約70℃に達し、30日後にコラーゲンの厚さと密度が増加し、真皮と表皮に熱損傷はみられず、表面温度は42〜45℃の安全域より下に保たれたと報告されています(非侵襲モノポーラ高周波の温度と組織変化に関する研究)。深い層は温めながら、表面は守るという構造です。
男性の方にとって大切なのは、この釣り合いです。真皮が厚いぶん深い層の温度を上げたくなりますが、表面が耐えられる限界は変わりません。ですから一度に強く上げるより、通過の回数を分け、区域ごとに調整するほうが安定します。個人差はありますが、通常は施術の直後ではなく、数週間かけて少しずつ変化が見えてくることが多いです。
リスク・副作用とダウンタイム
以下では、施術のあとに起こりやすいことと、受けられない場合について説明します。
施術後に赤みやほてり、ひりつく感じが生じる場合がありますが、1〜2日程度で治まることがほとんどです。症状が長引く場合は、速やかに医師へご相談ください。
髭の範囲では、赤みが落ち着くまで剃るのを控えましょう。剃刀の刺激が重なると、埋没毛や炎症の引き金になることがあります。ほてりが残っている間は、サウナや長い入浴も控えめにしましょう。
以下に該当する方は、施術を受けられない可能性があります。
妊娠中・授乳中の方
ペースメーカーなど体内に電子機器がある方
施術部位に活動中の炎症やヘルペスがある方
ケロイド体質の方
髭の範囲に埋没毛や強い炎症が出ている方
該当するかどうか判断がつかない場合も、カウンセリングで必ずお伝えください。ご自身では関係がないと思っていた既往歴が、設定の判断材料になることがあります。

費用の目安とカウンセリングで確認したいこと
ここでは、費用の考え方と、相談前に整理しておきたい項目を紹介します。
オリジオXの費用は、ショット数によって変わります。顔の基本の組み合わせは429,000ウォン(100ショット)〜で、ショット数が増えるほど1ショットあたりの負担は軽くなります。たとえば600ショットの組み合わせは1,749,000ウォンです。ソウルのクリニックの価格で、変動する可能性があります。詳しくは料金のご案内とキャンペーンのご案内をご確認ください。
カウンセリングでは、次の項目を先に確認しておくと計画が立てやすくなります。
顔全体を同じ設定で進めるのか、髭の区域を分けるのか
真皮の厚みをどのように見立てるのか
出力を上げる代わりに通過の回数を分ける設計が可能か
施術の前後で剃るのを何日空けるとよいか
次の回をいつごろに見ておくのか
剃る習慣や、最近埋没毛があったかどうかも、あわせてお伝えください。髭の状態は日によって変わりますので、予約の前に一度ご自身で確かめておきましょう。
まとめ
男性の肌は真皮が厚く皮脂も多い傾向があるため、同じ設定のままでは深い層まで熱が十分に届かない場合があります。一方で髭が生える範囲は毛包が密で、施術の前から炎症が起きやすい構造です。ですから顔全体を一つの設定で進めず、区域ごとに出力と回数を分けて組む考え方が基本になります。
ただし、肌の厚みや髭の状態には個人差があり、適した設定も一人ひとり異なります。ご自身の肌状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
ソウル・ハプチョンのBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「男性だから出力を上げればいい」と考えていた方も、まずはお気軽にご相談ください。

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