頬・額・フェイスライン・目もとで針の深さが変わるのは、皮膚の厚みと狙う層が違うからです。深さと出力の役割の違い、部位ごとの設計の考え方をまとめました。
シークレットRFのカウンセリングでは、針を刺す深さをミリ単位でお伝えすることがあります。頬は2.0mm、額は1.2mm、目もとは0.8mmというように、同じ顔なのに部位ごとに数字が変わるため、その基準を不思議に感じる方は少なくありません。
深く入れるほど効果が高いのでは、と考える方もいらっしゃいます。ただ、針の深さは強さを決める数字ではなく、熱を届ける層を指定する座標です。狙う層までの距離が部位ごとに違うため、同じ結果を目指すほど数字は分かれていきます。
本記事では、シークレットRF(高周波RFを使うマイクロニードル施術)の針の深さが何を変えているのか、顔の部位で皮膚の厚みがどれくらい違うのか、そして頬・額・フェイスライン・目もとで設計がどう分かれるのかを解説します。カウンセリングで聞いた数字の意味を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
シークレットRFで針の深さが決めているもの
ここでは、深さという数字が施術の何を左右するのかを整理します。結論からお伝えすると、決めているのは熱が届く層であって、熱の強さではありません。
シークレットRFは、細い針を皮膚に刺したうえで、針の先から高周波(RF)エネルギーを流す施術です。使われる針は側面が絶縁コーティングされているため、エネルギーは通り道では放出されず、設定した深さに届いた先端からのみ出ていきます。
高周波マイクロニードリングの組織学的な用量反応を分析した研究では、絶縁された針が先端だけでエネルギーを伝えるため表皮への負担が抑えられること、そして針の長さが網状層真皮に届いたときに臨床結果が良好だったことが報告されています。網状層真皮は、コラーゲンの再構築が起きる深めの層です。
同じ研究では、針1本あたりに投入したエネルギー量と、熱で固まった小さな領域の体積がとても強く比例することも示されました。この2つを並べると役割分担が見えてきます。深さが位置を決め、出力がその位置で起きる反応の大きさを決める、という関係です。数字の意味を分けて考えると、カウンセリングの説明がぐっと追いやすくなります。

顔は部位によって皮膚の厚みが違います
深さの設計が部位ごとに分かれる理由は、皮膚そのものの構造にあります。顔はどこを測っても厚みが同じ平面ではありません。
顔の39か所で皮膚の厚みを測定した研究では、真皮がもっとも厚かったのは鼻の脇の下部で約1,969µm、もっとも薄かったのは上まぶたの内側で約759µmと報告されています。ひとつの顔の中で、厚みが2倍以上違うということです。
この数字を深さの設定に重ねると、話は単純になります。真皮が厚い部位で浅く設定すると、狙った層に届く前に熱が終わります。反対に、真皮が薄い部位で厚い部位と同じ深さを使えば、真皮を通り越してその下に入ります。どちらも期待した反応にはなりません。
つまり部位ごとに数字を変えることは、設計がばらついているという意味ではなく、同じ目標を保つための調整です。個人差はありますが、同じ年代の方でも同じ部位の厚みが違うことはよくあるため、実際の設定は診察のうえで一人ひとり決めていきます。

頬・額・フェイスライン・目もとの設計はどう分かれる?
厚みだけでなく、その下に何があるかも一緒に見て決めます。目安として、部位ごとの考え方は次のように整理できます。
部位 | 皮膚の厚みと下の構造 | 深さ設計の方向 |
|---|---|---|
頬 | 真皮が厚く、下を脂肪層が支えます | もっとも深く設定しやすい部位です |
額 | 組織が薄く、すぐ下に骨が近づきます | 頬より浅く、均一に整えます |
フェイスライン | 厚みは中間で、神経の走行に配慮します | 中間の深さで慎重に進めます |
目もと | 顔の中でもっとも薄い区域です | もっとも浅く、出力も下げます |
鼻の脇 | 研究で真皮がもっとも厚かった部位です | 深めに設定する余裕があります |
目的によっても設計は動きます。毛穴やニキビ跡のように浅い真皮にある悩みを扱うときは、頬でもあえて浅く進めることがあります。反対に、同じ頬でハリを目標にするときは深く下ります。部位と目的を並べて決める、と考えてください。
もうひとつ、mmの数字を他院と見比べないほうがよい理由があります。機器によって針の長さを測る基準点が違い、絶縁されている区間の長さも製品ごとに異なるためです。同じ2.0mmでも、実際に届く層が同じとは限りません。比べるときは数字より、どの層を狙っているかを尋ねてみましょう。

深さで変わる痛み・ダウンタイムの注意点
ここでは、深さの違いが施術中と施術後の感じ方にどう表れるかをまとめます。
額のように骨が近い部位では、控えめな設定でも響くような痛みを感じやすい傾向があります。麻酔クリームを使ったうえで、出力と深さを調整しながら進めます。目もとも同じ考え方で、深さと出力の両方を下げ、回数を分けて重ねることが多い部位です。
施術後は、赤みや軽い腫れ、針の跡が点状に残る場合がありますが、数日から1週間程度で治まることがほとんどです。深く設定した部位ほど、この期間はやや長めになる傾向があります。日ごとの経過はシークレットRFのダウンタイムにまとめました。赤みが長引く場合や痛みが強くなる場合は、速やかに医師へご相談ください。
かさぶたを無理にはがすことは、跡が残る原因になりますのでおやめください。施術後の数週間は、保湿と日焼け止めを丁寧に続けましょう。深さの話とは別に、この時期の過ごし方も仕上がりに関わります。
まとめ
針の深さは強さの数字ではなく、熱を届ける層を指定する座標です。真皮の厚みは同じ顔の中でも2倍以上の差があるため、頬・額・フェイスライン・目もとで数字が分かれるほうが、目標としてはむしろ揃います。深さが位置を決め、出力が反応の大きさを決める、という関係も覚えておくと役に立ちます。
ただし、実際の設定には皮膚の厚みや目的、これまでの経過といった個人差が関わります。数字だけを見比べるより、どの層を狙っているのかを確認するほうが確かです。ご自身の肌状態を理解し、医師と相談して決めることが大切です。
ソウル・ハプチョンのBeautyStoneクリニックでは、LINEでのご相談を承っています。「カウンセリングで聞いたmmの数字の意味が知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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