韓国の美容クリニックで同じウルセラの料金が分かれるのは、機器の世代・カートリッジ・設計・施術者の4つが値段に乗っているためです。見積もりの前に確認したい質問をまとめました。
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Wi Young-jin · Chief director
Seoul National University College of Medicine · Seoul National University Hospital Specialist
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韓国でウルセラを受けようと調べていて、同じ「600ショット」なのに見積もりが何倍も開いていて戸惑った、という方は少なくありません。先に結論からお伝えすると、韓国の美容医療は保険が使えない自由診療で、料金は各クリニックが自分で決めています。ですから同じ名前の中に、違う世代の機器・違う消耗品・違う設計が入り、その差がそのまま値段に乗ります。数字だけが同じで、中身が違うのです。
この記事は、ソウル・ホンデ(弘大)にある皮膚科 Beautystone(ビューティーストーン医院)から、「日本ではなく韓国で受けるとしたら、どこをどう見ればよいのか」という前提でお話しします。料金表ではなく、その値段に何が乗っているのかを4つに分けて、そのまま使える質問までご案内しますね。
韓国のクリニックで見積もりが何倍も違うのは、なぜですか
一番の理由は、美容医療が自由診療(保険適用外)だからです。保険で決められた統一の価格がないので、同じ施術でも地域・規模・原価に合わせて各院が値段を組み立てます。「これが正常な価格です」という一つの正解は、そもそも存在しません。
とはいえ、まったく分からないわけではありません。韓国でも自由診療の費用は、医療機関があらかじめ掲示して知らせることになっているので、数か所を並べれば相場の幅は見えてきます。そのうえで、ひとつだけ極端に低い見積もりが目に入ったら、切り捨てる合図ではなく「なぜこの値段でできるのか」を聞く合図として使ってください。
私はカウンセリングのとき、お顔を一つの平面ではなく、皮膚・真皮・筋膜という層に分けて見ています。料金も同じで、一つの数字ではなく層のように分かれてついています。次の章で、その4つを開いてみますね。
ウルセラの料金は、4つの層に分かれてついています
同じ600ショットでも結果が変わるのは、ショット数だけが効果を決めているわけではないからです。値段に乗っているのは、次の4つだと考えると整理しやすいです。
料金に乗るもの | 見るところ | カウンセリングで聞く言葉 |
|---|---|---|
機器の世代 | 正規のウルセラか、ウルセラプライムか | 正規のウルセラですか、プライムですか |
カートリッジ | 正規の消耗品か、実際に何ショット使うか | カートリッジは正規品で、何ショット使いますか |
施術設計 | 部位ごとの深さとライン数 | どこに、どの深さで照射しますか |
施術者 | 画面で層を確かめながら行うか | カウンセリングと施術は、どなたが担当しますか |

一つ目は機器の世代です。 ウルセラは高密度焦点式超音波(HIFU)のエネルギーを、皮膚の中の決まった深さに集めて届ける施術です。真皮の1.5mm、深部真皮の3.0mm、筋膜(SMAS)の4.5mmといった深さに熱の点をつくり、その深さが正確なときにはじめて、表面を傷めずにコラーゲンの反応が起こるとされています。最新世代のウルセラプライムは、施術中に皮膚の中をリアルタイムで見ながら照射できる装置です。画面で層を確かめて打つのか、感覚で打つのかは結果に差が出ますし、この機能は装置代と維持費に反映されます。
二つ目はカートリッジです。 ショットを打つのはトランスデューサーという消耗品で、深さごとに種類が分かれ、決まったショット数を使ったら交換します。原価に占める割合が大きいので、「600ショット」と書いてあっても、正規品なのか実際にその数を打つのかは、数字だけでは分かりません。
三つ目は施術設計、四つ目は施術者です。 同じショット数でも、どこにどの深さで配るかで結果は変わります。皮膚の厚みに合わせてカートリッジとライン数を部位ごとに個別化した施術のほうが、均一に打つよりも結果がよかったという報告もあります。設計に時間をかけるほど施術時間は長くなり、その分も値段に入ります。施術者も同じです。層をその場で判断しながらエネルギーを調節する作業なので、誰が担当するかは結果に残ります。担当はクリニックごとに違いますから、先に確認しておくと安心です。
「安い」を見つけたときに、その場で聞く4つの質問
ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。安い見積もりが悪い、という話ではありません。低い値段そのものではなく、その値段をつくるために、さきほどの4つのうちどれを削ったのかが問題です。4つとも埋まったうえで値段が低いなら、無理のない設定をしているクリニックかもしれません。
ですから、安さを見たら避けるのではなく、その場で4つの枠が埋まるかを聞いてみてください。そのまま使える言い方にすると、こうなります。
正規のウルセラですか。ウルセラプライムですか
カートリッジは正規品ですか。実際に何ショット使いますか
どの部位に、どの深さで照射しますか
カウンセリングと施術は、どなたが担当しますか
もう一つ、総額の見方です。比べているのは1回の料金でも、実際に払う合計を分けるのは回数・範囲・記録の3つです。何回に分けるのか、どの部位まで含むのか、今回の設定が記録として残り、次回そこから続けられるのか。記録が残らないと次にまた一から決め直すことになり、結果として回数が増えることがあります。金額を並べるのは、この3つをそろえてからのほうが意味を持ちます。
当日の目安も一つだけ。適切なエネルギーで照射すると、ウルセラは相応の痛みを伴います。施術中にまったく痛みがなかった場合は、どのくらいの設定で照射されたのかをうかがってみてもよいかもしれません。感じ方には個人差がありますので、痛みの強さだけで判断はできませんが、材料の一つにはなります。
ウルセラ・サーマジ・シュリンク、どれを選ぶかも料金に効きます
リフティングは選択肢が多くて迷われると思いますので、簡単に整理しますね。私はまず「たるみなのか、ハリの低下なのか」を分けてご説明しています。働く深さが違えば消耗品も施術時間も違い、それが料金の差にもなるからです。
施術 | 主に働く深さ | 向いている状態 |
|---|---|---|
ウルセラ | SMAS(筋膜)層 | たるみが実際に出ていて、引き上げたい方 |
サーマジ | 真皮層 | ハリやキメの低下が気になる方 |
シュリンク | 真皮〜SMAS層 | 負担を抑えて、こまめに続けたい方 |
ケースによりますが、実際にたるみが出ている方にはウルセラが適していると考えています。弾力が落ちてきた、という段階の方には、サーマジとの併用をご提案することが多いです。シュリンクは負担を抑えて続けたい方の選択肢という位置づけで、たるみそのものを引き上げる働きではウルセラのほうが期待できます。
見積もりを比べるときは「リフティング」という言葉だけで並べず、機器名までそろえてください。効果の出方には個人差がありますので、どれが合うかは診察でお顔の状態を見てからご相談しています。
ホンデの Beautystone では、値段の前に中身をお伝えしています
私たちは、料金をご案内する前に、その値段に何が入るのかを先に書いてお渡しするようにしています。どの機器で、何ショットの正規カートリッジを、どの部位のどの深さに使うのか。カウンセリングで一緒に決めて、記録として残します。
記録を残すのは、次に比べるときや回数を続けるときに、同じ基準で見られるようにするためです。前回どの設定で照射したのかが分かると、次の設定をそこから組み立てられます。
場所はソウルのホンデです。ご予約の前に「今の状態でウルセラが向いているのか」「どの層から始めるとよいのか」だけでも整理しておくと、当日の時間を診察と施術に使えます。LINEで日本語のままご相談いただけますので、いま手元にある見積もりの4つの枠が埋まっているかどうか、気になっているお顔の部位と一緒に送ってみてください。
よくある質問
見積もりが極端に安いクリニックは、避けたほうがいいですか
値段の高さ低さだけで決める必要はありません。低い値段そのものではなく、その値段をつくるために機器の世代・カートリッジ・施術設計・施術者のどれを削ったのかが問題になります。候補から外す前に、その4つをその場で聞いてみてください。
ショット数が多いほど効果が高いと考えてよいですか
ショット数は目安の一つで、それだけで結果が決まるわけではありません。同じショット数でも、決められた深さに正確に配られているかで変わります。「何ショット」と「どこに、どの深さで」がセットで書かれていないと、比較そのものが成り立ちません。
カウンセリングと施術は、院長が担当しますか
当院では診療は院長が担当し、お一人おひとりに時間をかけるよう心掛けています。ウルセラは画面で層を確かめながらエネルギーを調節する施術なので、誰が担当するかはクリニックごとに違います。予約の前に聞いておくと当日の不安が減ります。
日本語での相談はできますか
LINEで日本語のままご相談いただけます。いま手元にある見積もりで気になっている点や引き上げたい部位を送っていただければ、確認しておくとよい項目をお返しします。なお、施術の適応や進め方は診察のうえで判断しますので、目安としてお受け取りください。










